デンソーサイエンススクール

 デンソーでは、自社が得意とする電磁石やモータづくりに関わる実験、ものづくり体験などを通して、理科の楽しさを伝え、子どもたちの育成に寄与するために出前授業を行っている。従来、出前授業は学校の要望に応じて個別に実施してきたが、2011年度からは「デンソーサイエンススクール」として体制を充実させ、地域の教育委員会と連携し実施している。2011年度は合計で40回行い、16校1389人の小学生が参加した。
 プログラムのテーマは「電磁石とモータ」で、1講座90分。講義と実験を交えたものづくり体験だ。子どもたちは1人1つずつ、釘とエナメル線で電磁石をつくり、それを使ってモータができることを確認する。さらに、モータを組み込んでつくった発電機を動かすと、発電機の先につけた豆電球が点灯する。その後、車載モータの実物に触れるなど、モータが自動車や扇風機、冷蔵庫など身近なところで暮らしに活用されていることを知る。
 また、デンソーが取り組んでいる風力発電などの自然エネルギー活用についても学ぶ。
 社員やOBの知見、経験を生かした独自のプログラムや、特許を取った同社のエナメル線を使用する実験キットの開発など工夫している。
 参加した子どもたちからは、「実験が多くて面白かった」「モータを回すだけで電球が光るのはすごいと思った」などの感想が寄せられている。デンソーでは、「学校のニーズを踏まえ、授業内容と連携できるよう調整している。今後は子どもの理解度や意欲が向上するようなプログラムの拡充に力を入れていきたい」と話している。

『経済広報』(2012年5月号)
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