野村総合研究所の出前授業

 野村総合研究所(以下、NRI)は、学生に職業選択の広さを知ってもらい、将来を考える機会を提供することを目的に、社員が経営コンサルタントやシステムエンジニアの仕事を紹介し、働くことや専門性を身に付けることの重要性を伝える出前授業を行っている。2010年7月から開始し、これまでに延べ19校、中学・高校生など約2050人が参加した。
 授業では、まずNRIの紹介やBtoBという会社業態がどういうものか、また、NRIの情報システムがどのようなところで使われているかを事例を使って説明している。その後、システムエンジニアやコンサルタントの仕事の流れを紹介。講師は自身が携わった大変だった仕事、印象に残ったエピソードなど実際の経験を踏まえながら、働く上で大事な力や、学生のうちにやっておいた方がよいことを伝える。学生にはなじみの薄い「システムエンジニア」や「コンサルタント」といった職業を理解しやすいように、情報システム構築の流れを家の建築に例えたり、コンサルタントを「会社のお医者さん」に例えたりするなど工夫を凝らしている。
 参加した学生からは、「社会で働くのに必要な能力は、みんな今の生活の中で培われると聞いたので、今自分にできることをやりたい」「システムエンジニアは、パソコンに向かっているだけというイメージだったが、印象が大きく変わった。文系出身者が意外と多いということにも驚いた」などの感想が寄せられている。
 NRIは「より幅広い年齢層に情報システムとシステムエンジニアについて知ってもらえるよう、2011年度は中学・高校生向けに『NRIシステムエンジニア体験プログラム』を、2012年度は小学生向けに情報システムを学べるプログラムを作成した。今後は、こうしたプログラムも併せて展開していきたい」と話している。

『経済広報』(2012年11月号)
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