コニカミノルタの新入社員による出前授業

 コニカミノルタは、近年の社会的課題である子どもたちの理科離れへの対策やキャリア教育を目的に、2012年の10月から12月にかけて出前授業を行った。東京、愛知、大阪の3カ所で延べ13回、450人の中学・高校生が参加した。
 プログラムでは、コピーができる仕組みを学び、静電気を使って手動でコピーする実験を子どもたち自らが行う。さらに、条件を変えて実験を行い、きれいにコピーするための工夫や未来のコピー技術について解説を聞く。最後に、キャリア教育の観点から、講師を務めた社員が生徒たちへ学生時代の過ごし方や進路について、また、社会人になって感じていることなどメッセージを送る。
 参加した生徒からは、「何気なく使っているコピー機だが、その中で複雑な作業が行われていることを初めて知った」など、また、教師からは「学校で学んだことが社会のどこで、どのように使われているかを見ることができたと思う。子どもたちの将来にとって役に立つ話がたくさん聞けた」といったコメントが寄せられた。
 コニカミノルタは、出前授業を社会貢献研修のひとつと位置付けており、今年度の新入社員111人全員が13チームに分かれて実施。チームごとに、コピー機の仕組みを分かりやすく生徒に伝えられるよう、限られた材料を使って自分たちで授業内容を考える。事前準備や授業を通して、チームワークやリーダーシップ、コミュニケーション・スキルなど日常業務の実践力を同時に磨くことができるという。
 コニカミノルタは「生徒の皆さんには科学の不思議や将来の仕事について考えるきっかけとしてもらいたい。それと同時に、業務の合間にいかに効率的にプロジェクトを遂行していくかを考えることで、社員自身の成長にも繋がる。企業と地域社会の共存を意識し、今後も出前授業を継続していきたい」と話している。

『経済広報』(2013年1月号)
pagetop