千代田化工建設の出前授業

 千代田化工建設は、社会貢献の一環として2007年11月から主に小学校高学年を対象に出前授業を行っている。これまでに14回実施し、約1500人の子どもたちが参加した。経営理念の「エネルギーと環境の調和」という企業の特色を活かし、「資源」や「環境」をテーマにしたプログラムを展開。実施に当たっては、「CSR推進スタッフ」として、若手社員から有志を募り、彼らに授業の企画、講師、実験スタッフを任せ、全社参加型の運営を行っている。
 水の大切さを伝えるプログラムでは、子どもたちの身の回りにある水を取り上げ、クイズを交えながら基礎知識を説明した後に実験を行う。実験ではまず、泥水をろ紙でこして汚れが取れることを確認し、次に黄色いヨウ素を水に溶かしたものを使い、ろ紙では汚れが取り除けないことを確認して、液の種類により違いがあることを確かめる。その上で再度ヨウ素を水に溶かし、そこに黒い粉(活性炭)を入れて混ぜるとヨウ素が活性炭に吸着するので、ろ過により水がきれいになることを証明する。こうして、汚れの種類により浄化方法が違うことを学ぶとともに、できるだけ水を汚さないよう大切に使うことの重要性を理解する。
 参加した子どもたちからは「水をきれいにするには、たくさんの機械を通さないといけないので大変だと思った」「水は大切な資源なので、出しっ放しにしないようにしたい」といった感想が寄せられている。
 千代田化工建設は「これまでは主に小学校高学年を対象にプログラムを組んできたが、今後は中学校にも展開していきたい。また、東日本復興支援活動を通じ、現地のニーズとして学校への教育支援および人材育成が企業のひとつの役割だと感じている。小・中学校や、支援団体などを通じて具体化を検討している」と話している。

『経済広報』(2013年2月号)
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