カルピス社の「乳酸菌スクール」

 カルピス社は、自社ならではの乳酸菌や発酵の知見を活かした教育支援活動および参加する社員自らが自社の商品・技術の価値を再認識する場として、出前授業「乳酸菌スクール」を展開している。2009年11月から開始し、これまでに延べ39回、約1300人の小学生が参加した。
 2012年12月にはリバネス社が運営する教育応援プロジェクト主催の「教育CSR大賞2012」を受賞した。言葉遣いや黒板に書く内容までしっかり計画し、子どもたちに分かりやすい工夫をしていること、身近な題材が興味を引き、体験的に食べるだけでなく、乳酸菌などの微生物の働きが分かる点などが評価された。
 授業では、社員が講師となり「乳酸菌と発酵」をテーマに食の大切さを伝える。乳酸菌飲料の「カルピス」が生乳と乳酸菌からつくられることや、生乳と牛乳の違い、乳酸菌の働きについて、匂いをかいだり味わうなど“五感”を使って子どもたちは学ぶ。そして、身近な食べ物が生き物の命や力でできていることを理解し、食べる時に「いただきます」という意味を考える機会にも繋げている。
 参加した子どもたちからは「乳酸菌や発酵のことがよく分かった。発酵すると味が変化するのがすごい」「『いただきます』の気持ちをこれからも大切にしていきたい」といった感想が寄せられている。
 カルピス社は「子どもたちの理解を深めるため、一人ひとりに“五感”を使った体験をしてもらったり、5、6人の子どもたちに対し、社員ひとりがついて体験をサポートするなどの工夫をしている。また、仕事や働くということについても伝える機会とするとともに、今後もカルピス社らしい社員参加型の活動として継続的に実施していきたい」と話している。 

『経済広報』(2013年3月号)
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