生の音楽をたくさんの心に届けたい

 「生の音楽をたくさんの心に届けていきたい」と熱心に話すのは、三菱地所の環境・CSR推進部の担当者。
 同社の社会貢献活動の重点分野である「文化・芸術支援」「社会福祉」の観点から、東京都内の特別支援学校にプロの音楽家を派遣し、「出張コンサート」を実施している。外出の機会が制限され、生の音楽に触れる機会が限られている障がいのある児童・生徒に音楽を楽しんでもらおうというものだ。この活動は2004年12月に開始され、これまでに延べ56回、約1万人の児童・生徒が参加した。
 コンサートのプログラムは、学校側と演奏者・三菱地所の担当者が話し合って決める。クラシックだけでなく、時には「ジブリ」映画のなじみのある曲や、学校で習った曲、校歌を演奏することもある。知っている曲では、演奏に合わせて、教諭と子どもたちが一緒に大合唱をするシーンも。演奏者が、演奏の合間に曲目や楽器を説明することもあり、楽しむだけでなく、学ぶ機会にもなっている。
 参加した生徒からは、「素晴らしい演奏で、心が繋がりました」「楽器の紹介もあってよかったです」、担当教諭からは、「生演奏を聴く機会が少ない中で、生徒に良質の音楽に触れさせることができ、とてもうれしく思います」「一曲ごとに笑顔や発声などの反応があり、楽しんでいたと思います」などの感想が寄せられている。
 三菱地所は、「様々な障がいのある子どもたちに、音楽を楽しんでもらえるよう、今後も引き続き、演奏者と一体となって創意工夫をこらしながら、『出張コンサート』を実施していく」と話している。

『経済広報』(2013年12月号)
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