東京海上日動火災保険の「ぼうさい授業」

 東京海上日動火災保険は、今年7月から全国で、小学4~6年生を対象とする「ぼうさい授業」を開始した。子どもたちに地震や津波に関する基礎的な知識を学ぶ場を提供することや、災害時に身を守るための行動や事前準備について理解を深めてもらうことを目的としている。
 この授業は、子どもたちが災害に備える力を身に付けるための手助けをし、防災意識の浸透・醸成に貢献したいとの想いから、東日本大震災後、東京海上日動リスクコンサルティングの社員有志がボランティアで始めたもので、あらためて同社が協定を結んでいる東北大学災害科学国際研究所と共に教材開発を行い、展開するものだ。
 授業は90分間、または45分間で行う。まず、地震や津波が発生するメカニズムについてイラストを使って解説し、地震によって起こる身近な被害や、インフラが影響を受ける仕組みについて伝える。そして、学校や自宅などで、一人でいる時に地震に遭ったらどのように対応すればよいかを子どもたちはクイズ形式で学習する。最後に、「わたしたちのぼうさい宣言」をする。
 東京海上日動火災保険は、「地震や津波などの災害への対応は、損害保険会社の本業であり、そのノウハウを伝えて子どもたちの安全を守る授業は、私たちだからこそできることだと考えている。授業で学んだことについて、家に帰ってご家族と話し合ってもらえたら嬉しい」と話しており、今年度は全国で40~50校をめどに実施する予定だ。
 同社では、2005年度から地球環境保護をテーマとした「みどりの授業~マングローブ物語~」を、昨年度末までに全国で延べ509の小学校や特別支援学校で開催しており、この事業で培った運営ノウハウを防災授業に活用していくとしている。 

『経済広報』(2012年8月号)
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