JICA国際協力出前講座

 JICA(国際協力機構)は、開発途上国の実情や日本との関係、国際協力について理解してもらうことを目的に出前講座を行っている。学校や団体などからの要望を受け、主に青年海外協力隊、シニア海外ボランティアなどJICAのボランティア経験者を講師として派遣しており、年間に約1800回、15万人以上の小・中・高校生と大学生が参加している。(2011年度の実績)
 JICAではアジア、アフリカ、中南米、中近東、オセアニアなど世界70カ国以上に、教育・文化、農林・水産、保健・衛生、スポーツの分野でJICAボランティアを派遣している。出前講座では、JICAボランティア経験者が現場で学んだ途上国の文化や暮らし、自らの経験を紹介したり、環境や道徳、キャリアなど、学校などから要望のあった様々なテーマに沿った内容を取り上げている。あるプログラムでは、講師自身の経歴や、派遣先の国の言葉でのあいさつなどを紹介した上で、日本と派遣先の国の常識や文化、価値観の違いを感じた経験を話す。多様な価値観を知って人生が豊かになったことや、失敗を恐れず挑戦することの大切さなど、生きていくための重要なメッセージを伝えている。
 参加した高校生からは「途上国は物質的には日本より貧しいかもしれないが、必ずしも心も貧しいとは限らないと思った」「世界には多種多様な価値観や文化があることが分かった。大学生になったら自分も世界を旅し、視野を広げていきたい」などの感想が寄せられている。
 JICAは「講師として派遣するボランティア経験者は、途上国で様々な苦労・経験をしており、それを踏まえた途上国との違い、国際協力の意義などを、写真、クイズなども活用し、臨場感を持ちつつ分かりやすく伝えるよう心掛けている」と話している。

※講座の詳細、依頼方法はhttps://www.jica.go.jp/hiroba/program/practice/delivery/index.htmlもしくはインターネット検索「JICA 国際協力出前講座」でアクセス可能

『経済広報』(2013年4月号)
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