富士電機の「理科教室」

 富士電機は、子どもたちに科学技術の素晴らしさを伝え、科学に興味を持ってもらうため、出前授業「理科教室」を開いている。2009年度に開始し、2012年度は8回行われ、約270人の小・中・高校生が参加した。
 例えば、小学生向けのプログラムとしては、「手作りモーター製作教室」というのがある。このプログラムでは、社員がモーターの原理(フレミングの左手の法則)を説明した後、子どもたちが社員にサポートしてもらいながら、クリップやマグネットなど身近な素材を使って、モーターを製作する。その後、家の中や外で、モーターが何に使われているかを考え、発表し、それを通してモーターが社会でどのように役立っているかを学んでもらう。
 参加した子どもたちからは、「モーターの仕組みや、モーターがいろいろなところで使われていることが分かった。モーターを作るのは大変だったけれど、作るコツなどを教えてもらい、うまく作ることができた。自分で作ったモーターがうまく回った時はすごくうれしかった」「モーターの仕組みと、どうすれば回るか、回りやすいのかを考えながら作ったのがとても楽しかった」などの感想が寄せられている。
 使用するモーター製作キットは特例子会社の社員が製作を担当。また、キットの台板は東京都八王子市の日本山岳会「高尾の森づくりの会」から間伐材の提供を受け、環境にも配慮した構成となっている。
 子どもたちの理科離れを食い止めるため、富士電機はこの「理科教室」を実施しているが、担当者によると、「子どもたち向けの理科教室だけでなく、先生方を対象とした理科実技研修にも力を入れている。実際にモーター作りを体験していただき、製作のポイントやその原理が社会でどのように活用されているかなど、授業で応用できる情報を提供している」とのことだ。

『経済広報』(2013年10月号)
pagetop