「時差ビズ」で、東京の朝が変わる

 「働き方改革」実現に向けた取り組みが加速する中、東京都では7月11日から25日まで、朝の通勤電車の混雑緩和に向けて通勤時間をずらす「時差ビズ」が実施された。このキャンペーンは「満員電車ゼロ」を掲げる小池百合子知事が提唱、約230の企業が参加した。
 時差ビズは、通勤ラッシュの緩和だけでなく、自宅など会社外で働く「テレワーク」や勤務時間を柔軟に決められる「フレックスタイム」導入など多様なワークスタイルを定着させるきっかけづくりとしてスタートした。
 このキャンペーンを受け、首都圏の鉄道会社では、満員電車解消を目指す様々な取り組みを展開。東急電鉄は、午前6時台の田園都市線に臨時特急「時差Bizライナー」を運行、東京地下鉄も、混雑が特に激しい東西線に「時差Bizトレイン」を増発し、通勤ラッシュの分散を図った。
 一方、資生堂では、「時差ビズ」を9月29日まで延長。朝食提供による朝型勤務の推奨やサテライトオフィスの導入、在宅勤務の推進など多様な働き方の実現を通じ、一人ひとりの生産性向上を目指している。
 また、カルビーでは、「時差ビズ」に加え、経団連も共催する7月24日の「テレワーク・デイ」にも賛同。当日は丸の内本社の従業員は原則としてオフィス以外で勤務するモバイルワークを推進するなど、働き方を変える制度を充実させている。
ワークライフバランスの啓発にもつながるこうした取り組みは、来年度以降も実施予定となっている。

『経済広報』(2017年8月号)
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