『経済広報』(2015年1月号)掲載
企業・団体のCSR活動
味の素グループ 東北応援
「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
味の素(株)
「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」スタート時のメンバー。岩手県山田町にて、2012年撮影
「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」スタート時のメンバー。岩手県山田町にて、2012年撮影

■お問い合わせ先
CSR部
TEL:03-5250-8165 
FAX:03-5250-8314

■HP
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/csr/earthquake/

プロジェクトのロゴマーク
 味の素グループは、「食」を通じた様々な活動で東日本大震災復興のお手伝いをしたいとの考えに基づき、2011年10月、「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」を開始した。従業員ボランティアは、「赤いエプロン」を着用することで、被災地域の人々への「誠実な緊張感」と「あたたかな気持ち」を共有している。
 中心的な活動である「健康・栄養セミナー」は、東北3県(岩手、宮城、福島)の仮設住宅などで、行政や大学などと連携して実施されている。このセミナーは、移動式調理台(通称「どこでもキッチーン」)を活用して、地元の旬の食材を使った簡単で栄養バランスの良い料理を仮設住宅の住民と一緒に調理し、出来上がった料理を囲んで語り合い、健康や栄養についての情報交換などを行うというものだ。
 仮設住宅では、買い物の不便さやキッチンの使いづらさなどの様々な理由によって、料理をすること自体がおっくうになり、品数・調理頻度が減少することに起因する健康・栄養面の問題、コミュニティーの崩壊による「語らいの場」の減少などの課題が顕在化しており、これらの問題の解決を目指してスタートした。
 参加者からは、「みんなで手を動かしながら調理ができて楽しい」「毎回、この日が来るのが待ち遠しい」などといった声が寄せられている。
 岩手県遠野市、宮城県仙台市に加え、2014年8月には福島県いわき市が新たな活動拠点となった。東日本大震災から3年以上経過した現在も、仮設住宅での生活を余儀なくされる人が多数おり、高齢化や孤立化などの課題はますます深刻化している。その一方、現地での企業やNPOなどの支援者数が減少していることから、被災地域へのさらにきめ細かい対応が必要と考えたからだ。「どこでもキッチーン」や調理器具などを運搬する専用トラックを新たに1台導入し、今までよりさらに広い地域からの「健康・栄養セミナー」開催の要望に応えて活動している。
 味の素グループは、復興の足取りが確かなものになるまで、「食」を通じて「心と体の健康づくり」を応援する活動を今後も地道に続けていくという。被災地域に寄り添った息の長い取り組みが、人々が一歩一歩、未来を築いていくための支えとなると期待される。
従業員ボランティアはセミナーに参加した人たちとの「ふれあい」を大切にしている
従業員ボランティアはセミナーに参加した人たちとの「ふれあい」を大切にしている
福島県いわき市に設置された新拠点(写真は開所式)。3県3拠点体制で、さらに地域に寄り添った活動を目指す
福島県いわき市に設置された新拠点(写真は開所式)。3県3拠点体制で、さらに地域に寄り添った活動を目指す

(国内広報部主任研究員 杉山佳子)
pagetop