『経済広報』(2015年3月号)掲載
企業・団体のCSR活動
豊田通商が事業と社会貢献でアフリカを支援
豊田通商(株)
治安・事故対策のため、ケニアでは街灯の設置を推進
治安・事故対策のため、ケニアでは街灯の設置を推進

■お問い合わせ先
TEL:03-4306-8200(東京)

TEL:052-584-5011(名古屋)

■HP
http://www.toyota-tsusho.com/

 豊田通商は、「人・社会・地球との共存共栄をはかり、豊かな社会づくりに貢献する価値創造企業を目指す」ことを企業理念として、世界各国で事業を展開するとともに現地社会の発展に貢献している。
 そのひとつが、90年以上にわたり事業基盤を築いてきたアフリカ地域での取り組みだ。大小合わせて54もの国が存在するアフリカは、急激な内需の拡大や豊富な天然資源などを背景に、各国の経済が急速に成長し市場として注目され始めている。一方で、貧富の差や局地的な紛争など、依然問題を抱えている。そこで同社では、現地社会に密着した事業投資を実施し、社会貢献活動にも力を入れている。
 ケニアでは、地域の発展に重要な役割を果たす自動車の普及のため、中小企業や個人事業主などが自動車を購入しやすくするよう、分割払い(割賦)やリースを導入するなど、販売方法を工夫したり、現地雇用の社員・役員の能力向上を支援するため、職種、階層ごとのトレーニングプログラムを整備したりするなどのキャリアアップに注力している。同時に、国の将来を担う人材を育成するため、1990年に「トヨタケニア基金」を設立し、2014年までに累計387人の学生たちに奨学金を給付した。受給者からは「学費と寮費を給付いただいたおかげで学業に専念でき、大学で得た知識を社会に還元できる立場になった」といった感謝の声が寄せられている。
 また、新興国では治安・事故対策も重要な社会的課題であることから、グループ会社のToyota Kenya Limitedを通じて、2000年から街灯を整備する活動を開始。2014年までに累計1000本超の街灯を設置した。
 2006年から継続的に実施している未開発地域の自立支援では、2014年9月に南アフリカ共和国で、孤児院施設や未開発地域農民を訪問した。孤児施設にはジャングルジムをはじめ、食料、衣類、玩具を寄贈。20人の子どもたちが1つのコンテナで生活しているという厳しい環境の中、プレゼントを手にした子どもたちの笑顔を見ることができたという。地域農民には、帽子、作業着、長靴などの農作業用品一式を寄贈した。
 同社は今後も、大きな成長が期待されるアフリカで、現地社会と一体になった事業創造をさらに進めるとともに、各国の社会事情に応じた社会貢献活動にも積極的に取り組んでいく考えだ。
2014年7月、人材育成のための「トヨタケニアアカデミー」を開所
2014年7月、人材育成のための「トヨタケニアアカデミー」を開所
南アフリカ クワズル・ナタール州の未開発地域農民を訪問し、農作業用品の寄贈で自立を支援
南アフリカ クワズル・ナタール州の未開発地域農民を訪問し、農作業用品の寄贈で自立を支援

(国内広報部主任研究員 杉山佳子)
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