『経済広報』(2015年5月号)掲載
企業・団体のCSR活動
JR東海の「リニア・鉄道館」
東海旅客鉄道(株)
世界最速を記録した高速鉄道のシンボルたち。右の超電導リニアMLX01-1は、2003年に鉄道の世界最高速度(581km/h)を記録
世界最速を記録した高速鉄道のシンボルたち。右の超電導リニアMLX01-1は、2003年に鉄道の世界最高速度(581km/h)を記録

■お問い合わせ先
リニア・鉄道館
TEL:052-389-6100

■HP
http://museum.jr-central.co.jp/

 JR東海は、同社固有の最先端技術である超電導リニアと、東海道新幹線をはじめ時代を刻んできた車両などを展示する「リニア・鉄道館」を2011年、名古屋市港区にオープンした。時代を先取りして走ってきた「夢」の歴史であると共に、展示されている39両の車両が様々な年代の利用者の「想い出」と密接に結び付いた鉄道のミュージアムだ。
 シンボル展示エリアでは、それぞれ世界最高速度の記録を持つ、C62形式蒸気機関車、955形新幹線試験電車(300X)、超電導リニアMLX01-1が迎えてくれる。間近で見て、その迫力を実感することができる。超電導リニアは、中に入り、乗って理解を深めることも可能だ。
 車両展示エリアでは、歴代の東海道新幹線や在来線の実物車両を展示している。0系・100系・300系・700系の各東海道新幹線や歴史を感じる木製電車(モハ1形式)、中央本線の特急「しなの」(キハ181形式)など、見所満載だ。
 館内には模型やパネルなどの展示も豊富で、様々な角度から鉄道のしくみや歴史を体験できる。鉄道のしくみの「新幹線の1日」では、6分間の映像で、早朝の運行業務開始時から夜間の保守作業の様子までを紹介し、普段は見る機会のない新幹線の安全・高速・快適を支えるしくみを学べる。また、東京から大阪までを再現し代表的な建物や人々の様子を交えた鉄道ジオラマは、随所に工夫が凝らされた精緻なつくりだ。
 常設の展示に加えて、期間限定の特別イベントも随時開催されている。5月18日まで5つのイベントを開催している。例えば、「ガイドツアー」では、クハ111形式電車と手動踏切についてスタッフが解説。また、クイズラリー「鉄道の安全を守るしくみを探ろう!」や、普段は入ることができない300系新幹線運転台の特別公開など、子どもから大人まで楽しく鉄道や安全について学べる内容となっている(特別イベントの詳細はリニア・鉄道館ホームページを参照)。
 また、館内の概要や各展示コーナーの紹介などを、音声や画像を使って分かりやすく解説する音声ガイドの貸し出し(500円)も行っており、8カ国語に対応している。
 リニア・鉄道館は、「これからも日本のみならず世界から多くの方々にお越しいただき、子どもから大人の方まで、鉄道について楽しみながら学んでいただけるよう努力していく」と話す。さらには、名古屋市の「モノづくり文化交流拠点」や地域の発展に役立つことを願っているという。
東海道新幹線の沿線風景などを精緻に再現する鉄道ジオラマ「鉄道の24時間」
東海道新幹線の沿線風景などを精緻に再現する鉄道ジオラマ「鉄道の24時間」
鉄道交通の発達や東海道新幹線の誕生など、鉄道が登場する前から近代までの歴史を模型やパネルなどで紹介する歴史展示室
鉄道交通の発達や東海道新幹線の誕生など、鉄道が登場する前から近代までの歴史を模型やパネルなどで紹介する歴史展示室

(前 国内広報部主任研究員 杉山佳子)
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