『経済広報』(2015年10月号)掲載
企業・団体のCSR活動
創業90周年記念 社会貢献事業「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」をスタート
ダイキン工業(株)
コミュニティの収入源となるエコツーリズムの開発のため、コミュニティグループとの話し合いを重ねる

(C)Conservation International/photo by Peng Ly

コミュニティの収入源となるエコツーリズムの開発のため、コミュニティグループとの話し合いを重ねる

■お問い合わせ先
ダイキン工業(株)
TEL:06-6373-4348(大阪)

TEL:03-6716-0112(東京)

■HP
http://www.daikin.co.jp/csr/forests

 ダイキン工業は、2014年の創業90周年を記念して、世界7カ所で、「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」をスタートさせた。世界自然遺産に登録されている知床半島をはじめ、インドネシア、ブラジル、カンボジア、インド、中国、リベリアで住民の生活と森林や生物多様性の保全を両立させる取り組みを進めている。現在、二酸化炭素(CO)を蓄えている森林が途上国を中心に減少しており、多くのCOが大気中に排出されている。その量は世界の温室効果ガス排出の約1割にも上る。途上国での森林減少の主な要因は、農地開拓や薪炭材利用のための過剰伐採など人的要因が大きく、その根底にあるのは「貧困問題」である。
 そこで、同社では、単なる植林だけではなく、地域のコミュニティが森林の大切さを理解し、木を切らなくても生活を営めるよう、持続可能な農業支援、環境教育、違法伐採・密猟の取り締まりなど、その地域に合った支援を提供し、未来にわたって持続可能な森林管理を目指している。
 支援地のひとつ、カンボジア南西部の中央カルダモン山地では、森を観光資源として地元住民がガイドし収入を得る、エコツーリズムを支援し、地域住民の代替生計確立に取り組んでいる。また、地域住民が伐採などの違法行為を取り締まる活動にも支援し、違法行為が減るなど効果が表れているという。
 これらの取り組みはホームページでも公開しており、「現地からのおたより」という形でプロジェクトの進捗状況が確認できる仕組みとなっている。また、グローバル各拠点の従業員が参加できる仕組みをつくり、担当者としてそのプロジェクトに積極的に携わっているのも大きな特徴である。
 同社は今後も、「温暖化を緩和する森」「きれいな空気をはぐくむ森」を地元住民と共に持続可能な方法で保全し、事業と社会貢献の両輪から、世界規模で地球環境に貢献していく考えだ。
インドネシアでは2008年より森林再生プロジェクトを実施している

(C)Conservation International/photo by Anton Ario

インドネシアでは2008年より森林再生プロジェクトを実施している

社内から集まった約5000本の鉛筆をカンボジアの子どもたちに寄贈

(C)Conservation International/photo by Lykhim Ouk

社内から集まった約5000本の鉛筆をカンボジアの子どもたちに寄贈


(国内広報部主任研究員 西田大哉)
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