経済広報

『経済広報』(2016年2月号)掲載

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豊かなクルマ社会の実現に向けて

大上 工

 

大上 工(おおうえ たくみ)(一社)日本自動車工業会 理事・事務局長 兼 広報室長
 日本自動車工業会(以下、自工会)は、1967年に前身である自動車工業会と日本小型自動車工業会との合併により、乗用車、トラック、バス、二輪車など、国内において自動車を生産するメーカーを会員として設立され、現在は自動車メーカー14社によって構成されています。
 自動車産業は、生産・販売・整備・輸送など広範な関連産業を持つ総合産業であり、直接・間接に従事する就業人口はわが国の全就業人口の約9%、製造品出荷額は全製造業の製造品出荷額の約18%、機械工業の約41%を占めるなど、日本の経済を支える基幹産業のひとつになっています。
 自工会は、「我が国の自動車産業の健全な発達を図り、もって経済の発展と国民生活の向上に寄与すること」を目的に活動しており、従来にも増して当会の役割と使命を自覚し、「豊かなクルマ社会の実現」に向けて取り組んでいます。
 自工会の広報活動は、まず報道関係者への対応として、会長記者会見の開催のほか、自工会の様々な取り組みや見解を会長コメントやプレスリリースとして発信するとともに、取材協力など自動車産業への理解促進のための活動を積極的に行っています。さらに、広く一般の方々を含めた対応としては、ウェブサイト、機関誌などを通じた理解活動を行っています。
 自工会ウェブサイト(info DRIVE)は、生産、販売、輸出などの統計データベースを構築しており、多くの方にご利用いただいています。また、自動車業界の安全・環境への各種取り組みや市場動向調査の紹介、自動車ユーザーに対してはクルマの正しい使用方法の周知などを行っています。さらに、自動車ユーザー視点に立った自動車関係諸税の簡素化・負担軽減など業界としての主張・提言などについても幅広く情報発信しています。
 月刊機関誌『JAMAGAZINE』では、自動車産業を取り巻く社会環境や国際情勢などに関する各界の専門家による分析、解説、論評を分かりやすく紹介しています。その時々のタイムリーな話題を官公庁、大使館、大学、報道関係機関、会員メーカー、各企業などに幅広く発信することで、自動車産業の理解促進を図っています。
 また、クルマやバイクの夢・楽しさを訴求する観点より、将来を担う子どもたちにその魅力を体験してもらえるよう、科学技術館に「ワクエコ・モーターランド」を出展しています。乗用車やバイクに加え、大型トラックの運転シミュレーター体験は圧巻で特に好評です。ほかにも環境に優しい運転「エコドライブ」をゲーム感覚で競い合ったり、衝突時の衝撃を疑似体験することで安全運転の大切さを学んだり、盛りだくさんのコーナーがあります。毎日開催するワークショップでは、電気自動車やハイブリッド自動車などの「クルマが走る仕組み」について、低学年/高学年別に学習できるプログラムを提供しており、子どもたちは真剣な表情で参加しています。
 自工会は、「東京モーターショー」をはじめとする様々なイベントを開催しており、それらを通じて一人でも多くの方々に“クルマ・バイクの夢、楽しさ”を感じてもらえるよう広報活動を継続し、「豊かなクルマ社会の実現」に向け、今後も積極的に取り組んでまいりたいと考えています。
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