経済広報

『経済広報』(2016年5月号)掲載

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都市ガスで豊かな社会と暮らしの実現に貢献

伊藤昌彦

 

伊藤 昌彦(いとう まさひこ)(一社)日本ガス協会 広報室長

 日本ガス協会は、都市ガス事業の健全な発展を図るとともに、エネルギーの安定供給と保安の確保および環境問題などへの対応を通じて、わが国の経済と国民生活の向上に寄与することを目的とする都市ガス事業者(=一般ガス事業者)の団体です。2016年3月末時点で、正会員として206の都市ガス事業者、賛助会員として都市ガス事業に関係の深い約270の企業が加入しています。
 都市ガス事業は、供給区域内のお客さまに対して導管でガスを供給する事業であり、都市部を中心に導管網を敷設することで発展してきました。
 都市ガスの主な原料である天然ガスは、省エネルギー性や環境性に優れ、「エネルギーの安定供給・安全性」「エネルギー使用の合理化による経済効率性の向上」「環境への適合」、いわゆる「3E+S」をバランス良く実現できるエネルギーであり、工場やビルなどの産業用・業務用から、給湯や調理などの家庭用まで、全国約2990 万件のお客さまに利用されています。
 中でも、ガスで発電し、そのときに発生する熱をムダなく使うことができる家庭用燃料電池「エネファーム」や、産業用・業務用の都市ガスコージェネレーションシステムは、環境面でも評価されており、業界を挙げて普及拡大に取り組んでいるところです。
 ところで、来年4月にはご家庭のお客さまも既存の都市ガス事業者以外からガスを購入することができる、「ガスの小売全面自由化」が予定されており、都市ガス事業は大きな変革期を迎えます。一方で、事業制度や環境がどのように変化しても、「安定供給」と「保安の確保」は引き続き重要です。
 「安定供給」については、天然ガスの主原料である、海外からのLNG(液化天然ガス)の安定調達に加え、天然ガスシフトに伴う需要拡大への対応と導管ネットワークの安定性向上のため、導管網の整備を図っていきます。
 また、「保安の確保」については、お客さまに安心して都市ガスを使っていただけるよう、都市ガスの製造所からご家庭に至るまで、引き続き保安活動の維持・向上に努めていきます。
 日本ガス協会の広報活動としては、都市ガスの普及拡大・理解促進に向けた会長会見の開催やプレスリリースの発信に加え、都市ガス事業者の安定供給・保安の確保・環境問題への対応の紹介、一般のお客さまにガスを安全に安心して使っていただくためのPRなどを行っています。特にガスの保安については、毎年、経済産業省後援の下、「ガスと暮らしの安心」運動と題した安全周知を中心とした活動を展開するなど、力を入れています。
 来年4月には弊協会ウェブサイトのリニューアルを予定しています。同ウェブサイトでは、分かりやすく見やすいページを心掛け、都市ガスや天然ガスに加え、保安についてもお客さまに興味を持っていただけるよう、情報発信してまいります。
 都市ガスにかかる、これらの広報活動を通じて、豊かな社会と暮らしの実現に貢献していきたいと考えています。 

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