『経済広報』(2016年6月号)掲載
企業・団体のCSR活動
京都鉄道博物館
西日本旅客鉄道(株)

公式キャラクター「ウメテツ」。本館3階のスカイテラスからは、目の前を走る新幹線や在来線を、京都タワー、東寺の五重塔など、京都ならではの景色と一緒に楽しむことができる

■お問い合わせ先
京都鉄道博物館
TEL:075-323-7334 

■HP
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

 西日本旅客鉄道は、4月29日、鉄道の歴史を通して日本の近代化の歩みを体感できる「京都鉄道博物館」を梅小路公園(京都市下京区)にオープンさせた。同施設は、交通科学博物館(1962~2014年)と梅小路蒸気機関車館(1972~2015年)の2つの施設の展示物を引き継いだ施設となっている。
 同館のコンセプトは「地域と歩む鉄道文化拠点」。学校教育、周辺施設など、地域との共生を第一に考え、地域の活性化に貢献し、地域に受け入れられる「憩いの場」となるとともに、「見る、さわる、体験する」をテーマに、子どもから大人まで、すべての人が楽しめる「学びの場」となることを目指している。
 同館では、日本の近代化を牽引した53両の車両を収蔵しており、0系新幹線電車の第1号車や、時速300kmでの営業運転を実現した500系新幹線電車の第1号車、国鉄最大旅客用蒸気機関車のC62形蒸気機関車など、歴史的に価値のある貴重な車両を数多く展示している。また、同館の特色として、実際の営業線と繋がる引込線が整備されており、現役で運転している車両なども臨時で展示することが可能となっている。
 実際に体験できる展示も多く用意されている。「運転シミュレータ」では、運転士が訓練で使用するシミュレータを使って、本物の訓練さながらの体験ができる。また、鉄道の安全を守る役割を持つ「ATS」や「ATC」といった安全装置の役割や仕組みを、模型を使った運転体験を通して学べるコーナーや、列車の運行を制御する指令所で行われている仕事を説明するコーナーを用意し、毎日の安全運行に欠かせない運行の仕組みを学ぶことができる。
 さらに、鉄道に携わる現役の社員が、鉄道の安全性や技術、日々の仕事内容を同館の各施設で来場者に伝えるイベント活動「鉄道おしごと体験」を開催している。毎週土日のほか、祝日や春休み・夏休み期間にも開催予定で、各専門の現役の社員が直接レクチャーする。
 同館はまた、博物館活動の核である資料の収集・保存を体系的に行い、調査・研究を積極的に展開していく考えだ。

運転士が訓練で使用するシミュレータを操作し、運転士の仕事を楽しく学べる。また、制服を着ての記念撮影もできる
「
博物館のエントランス

(国内広報部主任研究員 西田大哉)
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