『経済広報』(2016年10月号)掲載
企業・団体のCSR活動
花王・教員フェローシップ~生物多様性支援プログラム~
花王(株)

タイでゾウの知力を調査する様子

■お問い合わせ先
コーポレートコミュニケーション部門 社会貢献部
TEL:03-3660-7057 

■HP
http://www.kao.com/jp/corp_csr/social_activities_01_00.html

 花王は、「消費者・顧客の立場にたって、心をこめた“よきモノづくり”を行ない、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティ(持続可能性)に貢献すること」を使命とする花王ウェイに基づき、「次世代を育む環境づくりと人づくり」をテーマに社会貢献活動を推進している。
 この活動は、「環境」「教育」「コミュニティ」の3つの分野を柱としている。特に、「教育」では、豊かな文化を持つ社会を育み、未来に繋げていくためには、優れた学術・教育が不可欠であると考え、社員による出張授業や理科教育支援、教材の提供を積極的に行っている。さらに、子どもたちが環境への興味を持つよう、教員の知見を広げるための環境教育プログラムにも力を入れている。
 その特徴的なプログラムが、認定特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパンと協働で開催する「花王・教員フェローシップ」だ。このプログラムでは、小中学校の教員が、夏休みの1~2週間、一流の科学者の手ほどきを受けながら生物多様性保全に向けた海外の野外調査プロジェクトにボランティアで参加する。世界中から参加者が集う本格的な調査では、参加者同士のネットワークづくりや調査テクニックの習得にとどまらず、異文化交流、多様性の理解など、様々なことを経験できる。そこで得た貴重な経験や感動を、児童や生徒、教員、地域に広く伝えてもらうことを期待している。
 2004年にスタートした同プログラムも13年目を迎え、延べ70のプロジェクトに138名の教員が参加している。今年も7月31日から8月23日までの約10日間、10名の教員が、「カナダの荒野でオオカミと山火事を追跡」「北極点周辺の気候変動」など、世界各地で5つのプロジェクトに参加した。毎年秋に東京で開催される参加報告会で、「自然保護に向け、各地で地道な活動が行われていることを知った」「新しい実験や観察、教材の開発のヒントを得た」「バックグラウンドの違う人たちと生活を共にすることで感じた文化・生活習慣などの違いを、国際理解教育に活かしている」といった、現地での体験談や授業での活用事例を発表する教員の表情は、生き生きとしている。体験に基づいて行われる授業も、子どもたちの関心が高く好評だ。
 同社は、学校教育と連携するプログラムを、次世代を担う子どもたちを育てるための重要な社会貢献活動と位置づけ、今後も積極的に展開していく考えだ。

現地での体験や日本での授業の様子を参加報告会で発表する
「
体験に基づいて行われる授業は、子どもたちの関心も高い

(国内広報部主任研究員 守谷ちあき)
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