『経済広報』(2017年5月号)掲載
企業・団体のCSR活動
「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクト
横浜ゴム(株)

社員が大切に育てた苗は市町村や学校などへも提供している

■お問い合わせ先
広報部
TEL:03-5400-4531 

■HP
http://www.y-yokohama.com/csr/mori/

 横浜ゴムは「社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業になる」というCSR(企業の社会的責任)経営ビジョンの下、トップレベルの環境貢献企業を目指し、“青い地球と人を守る”活動に取り組んでいる。
 そのひとつが「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトだ。同プロジェクトは、参加者の環境意識の啓発、防災・環境保全林の形成、温暖化抑制への貢献、生物多様性の維持、地域社会とのコミュニケーションを目的に、創立100周年を迎える2017年度末までに国内外の生産関連拠点で50万本の植樹を行う。
 植樹には、その土地本来の多種類の苗を育て、自然林に近い状態で植える「宮脇方式」を採用。この手法ではシイ、タブ、カシなどの深根性・直根性のある常緑広葉樹を多く植えるため、台風や地震、津波、火災などに強い杜が創生できる。一拠点に50〜70種を植樹し、豊かな生物多様性を育むため通常100年以上かかる森の再生も20年程度で可能だ。
 土づくりやドングリの採取、ポット苗づくりなどを社員自ら行い、育てた苗を家族や地域住民と共に植樹。苗は、地域や学校などへも提供し、植樹指導もする。こうした活動は参加者の「気づき」を促し環境意識の啓発に繋がるだけでなく、地域との一体感も生んでいる。
 2007年11月11日に実施した平塚製造所での植樹を皮切りに、2016年度末までに約5万人が参加し、国内外の32拠点で約45万本を植樹した。また地域に提供した苗も30万本を超えた。杜による二酸化炭素の吸収固定量調査を行った結果、平塚製造所では植樹を開始してから昨年12月までに約140トンの二酸化炭素を吸収・固定してきたと推定された。また複数の拠点で野鳥や昆虫の調査も行い、杜が事業所敷地の生態系に与える影響を評価してきた。
 2012年からは、東日本大震災で被災した岩手県大槌町で津波や火災に強い「いのちを守る森の防潮堤」を造成。がれきを植樹マウンドに利用し、「平成の杜」と名づけて地域住民と植樹を行った。さらに2014年からは大槌町の大槌学園で植樹を通じた環境教育を行い、自然や大槌町を愛する気持ちも育んでいる。
 他にも宮城県岩沼市の「千年希望の丘」、福島県相馬光陽サッカー場「平成の杜」、静岡県掛川市の「いのちを守る『希望の森づくり』」などにも参加し、同プロジェクトで培ったノウハウを積極的に地域に還元している。 

平塚製造所をはじめ、国内外の32拠点で豊かな杜を育てる
「
岩手県大槌町「平成の杜」で社員と地域住民が植樹を行う

(国内広報部主任研究員 守谷ちあき)
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