『経済広報』(2017年6月号)掲載
企業・団体のCSR活動
三菱UFJ信託銀行 信託博物館
三菱UFJ信託銀行(株)

信託をテーマにした日本初の博物館

■お問い合わせ先
三菱UFJ信託銀行 信託博物館
TEL:03-6214-6501 

■HP
http://www.tr.mufg.jp/ippan/about/hakubutsukan/

 三菱UFJ信託銀行が2015年10月に東京駅前(東京都千代田区)にオープンした「三菱UFJ信託銀行 信託博物館」は、信託をテーマにした日本初の博物館。信託発展の歴史と信託の多様性、信託の担い手が「社会を支え人々の信頼に応え続けてきた存在」であることを感じてもらうことがコンセプトだ。
 同館では、先人たちが困難を乗り越え、「託された信頼」に対してどのように責任を果たしてきたか、映像や歴史的資料、エピソードから知ることができる。
 館内の「ガイダンスシアター」では、信託の概論を映像で紹介している。信託が、財産を託す「委託者」と、託された財産から利益を受ける「受益者」、それを支える「受託者」という「信頼の三角形」から成り立ち、社会の様々な場面で活用される姿を見ることができる。
 「信託の歴史ゾーン」では、信託の起源から発展、成長のドラマを、ダイナミックな壁面グラフィックと展示資料で体感できる。信託の原型は、中世イングランドで誕生したユースという制度だ。戦いに向かう十字軍の兵士が、残された家族が経済的に困らないように、信頼できる友人に財産を譲り渡したことが始まりとされている。また、戦後日本において信託は、一貫して基幹産業向けの長期資金の安定供給や、企業年金、不動産などといった人々の生活の安定や豊かさに資するサービスを提供し続けたことが分かる。人々の生活の中に息づく様子は、「ヴェニスの商人」「レインマン」などの文学や映画からも垣間見える。また、「ウォルト・ディズニー」「エルビス・プレスリー」などの遺言を通じ、大切な財産を大切な人に遺す手段として信託が使われていたことも知ることができる。
 同社のイメージ・キャラクター、ピーターラビット関連の展示も目を引く。物語の舞台となった英国湖水地方では、今も絵本と変わらない美しい世界が広がっているという。「この風景を守りたい」という作者ビアトリクス・ポターの思いを実現したのも、信託の仕組みだ。
 付属資料室には、和書、洋書を合わせて5000冊以上を所蔵している。資料には、希少な信託関連の古書、昔の信託会社の株券やパンフレット、調査報告書などもあり、必見だ。
 企画展も年2回開催し、今年も6月26日から8月31日まで、第3回企画展「こんなところに信託が」展を開催する。今後も信託がより身近に感じられる企画を展開していく予定だ。 

信託の起源から発展、成長のドラマを体感
「
付属資料室には希少な資料が多数並ぶ

(国内広報部主任研究員 守谷ちあき)
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