企業広報賞

第37回(2021年度)

1.企業広報賞受賞理由

受賞者挨拶
(敬称略、氏名五十音順)

企業広報大賞

エーザイ株式会社

認知症の新薬開発だけでなく、アルツハイマー病患者の介護における社会的コストや病態に関する最新の知見の提供、メディアの科学・医療担当記者を対象とした勉強会の実施など、地道な対話活動を長期にわたり継続。社会課題に対する感度を高め、企業理念であるヒューマン・ヘルスケア(hhc)の下、患者とその家族のベネフィットに大きく貢献した。また広報部に複数の博士号保有者を擁することで、難しいサイエンス用語について分かりやすく解説することが可能となり、ステークホルダーへの理解促進を図ったことも高く評価された。

企業広報経営者賞

【石坂 典子(いしざか のりこ) 石坂産業株式会社 代表取締役】
ダイオキシン騒動の渦中だった事業を受け継いだ後、約19年にわたり地域社会への真摯(しんし)な語り掛けを継続している。工場を公開して廃棄物処理についての地域の理解促進を図り、保全再生した里山を自然教室として開放し体験型環境教育支援を行うなど、様々な取り組みを通じて地域社会との信頼関係を構築した。著書や講演、取材、交流の機会をつくるトップ広報にも注力し、産業廃棄物業が循環型社会を牽引(けんいん)する担い手であるというメッセージを広く社会に発信した。産業廃棄物業の社会的意義と新たな価値の創造に貢献したことが評価された。

【小笠原 浩(おがさわら ひろし) 株式会社安川電機 代表取締役社長
                 人づくり推進担当 中国統括 ICT戦略推進室長】

デジタル経営の基盤構築(YDX: Yaskawa Digital Transformation)を掲げ、DXが実現する価値や施策についてトップ自らが発信することで、DXの本質的な取り組みを進める企業としての存在感を高めた。地域メディアとの対話にとどまらず、全国メディアとの対話活動にも積極的に取り組むなど、発信力が卓越しており、「顔が見える経営者」としての社会からの認知度も高い。社内コミュニケーションの重要性を認識し、トップメッセージの動画配信や社員との対話集会により社員エンゲージメントの向上を図った。

企業広報功労・奨励賞

【田中 隆之(たなか たかゆき) アサヒグループホールディングス株式会社
                理事 コーポレートコミュニケーション 広報部門長】

13年にわたりアサヒグループの広報に貢献し、変化事実に基づくストーリー性を重視した広報パーソンの育成に取り組みながらチームを牽引(けんいん)。ホームページのリニューアルに加え、オウンドメディア強化の一環として毎週情報を発信するなど、広報基盤を再構築した。また、「スマートドリンキング宣言」という大義を戦略的に発信することで、企業を超えて新しい飲酒文化を創出し、多くのステークホルダーから好評を博したことは業界全体の価値向上に寄与している。日本広報学会の常任理事を務めるなど業界全体の発展にも貢献している。

【ユニ・チャーム株式会社 企画本部 広報室】

コロナ禍でマスク不足が社会問題となる中、「安心・安全で信頼できるユニ・チャームのマスク」の認知度を高める様々な広報活動を展開し、マスク生産工場の初公開や供給状況を都度回答するなど、生活者の不安を和らげ安心できる情報を発信し続けた。また、広報室員自らが出演しマスクの正しい装着方法を紹介する動画を配信するなど、時流に適した画期的な広報手法を取り入れている。生理用品や紙おむつだけでなく、マスクメーカーとしての認知を国内外に示し、企業価値を大きく引き上げることに貢献した。

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2.選考委員

選考委員所感
(敬称略、氏名五十音順)
委員

朝日新聞東京本社

経済部長 伊藤 裕香子

読売新聞東京本社

経済部長 是枝 智

日本経済新聞東京本社

編集 制作報道ユニット経済部長 高橋 哲史

東洋経済新報社

『週刊東洋経済』編集長 西村 豪太

テレビ東京

報道局ニュースセンター副センター長兼経済部長/WBS統括プロデューサー
西村 知子

毎日新聞東京本社

経済部長 平地  修

毎日新聞出版 

『週刊エコノミスト』編集長 藤枝 克治

シンクタンク・ソフィアバンク

代表 藤沢 久美
<お問い合わせ先>
経済広報センター 国内広報部
〒100-0004 東京都千代田区大手町1−3−2 経団連会館19階
TEL 03−6741−0021
FAX 03−6741−0022
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