ニュースリリース

2016年度

企業に対する生活者の信頼度が2年ぶりに上昇
~企業の発行する報告書への認知度も高まる~
-「第20回 生活者の“企業観”に関する調査」の結果について-
2017年 2月20日
経済広報センター

 

 一般財団法人 経済広報センター(会長:榊原定征)は、2016年11月、全国の「eネット社会広聴会員」(2,960人)を対象に、「第20回 生活者の“企業観”に関する調査」を実施しました。本調査は、社会が企業をどのように評価しているかを把握するため、1997年度から毎年実施し、定点観測しているものです。

 本年度も、企業の果たす役割や責任についての認識や企業に対する信頼度など、生活者の総合的な企業観について、アンケート調査を行い、その結果をとりまとめました。また、生活者が、CSR報告書、IRレポート、統合報告書など企業が発行する報告書をどのように受け止めているか、さらに、ウェブやソーシャルメディアなど、様々な形で企業情報へのアクセスが可能となる中で、どのような企業に魅力を感じているのかについても調査しました。

 

  【調査結果(要点)】

◆ 企業の信頼に対する肯定的評価が43%と2年ぶりに上昇

◆ 企業が信頼を獲得するための最も重要な事項は「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」が88%

◆ 企業評価の際の情報源は、「新聞(紙面)」に次いで、「テレビ」。若い世代を中心に「新聞(ウェブ版)」や「企業が発行する刊行物」の利用が進む

◆ 企業評価に際して、「メディアからの発信」は8割が信用

◆ 企業が発行する報告書の認知度は94%。「読んだことがある」が10年前の調査から34ポイント上昇

◆ 魅力を感じるのは、優れた商品やサービスを提供し、技術力・研究開発力がある企業

 なお、調査対象は、全国3,670人の「社会広聴会員」の中で、インターネットで回答可能なeネット社会広聴会員(2,960人)が対象。有効回答数は1,578人(有効回答率:53.3%)、調査期間は、2016年11月17日~11月28日。

 



「第20回 生活者の“企業観”に関する調査」結果の概要

 

 

1.企業の果たす役割や責任として最も重要度が高いのは「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」

 企業の果たす役割や責任の重要度は、「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」ことが「非常に重要である」が82%。続いて「社会倫理に則した企業倫理を確立・順守する」(52%)、「不測の事態が発生した際に的確な対応を取る」(52%)で、「非常に重要である」が5割を超える。

 

2.「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供している」が85%と高評価

 企業の果たす役割や責任への対応について、「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」は「対応している(対応している/ある程度)」との認識が85%と高い。次いで、「利益を確保し、納税する」(74%)、「先進的な技術・研究開発に取り組む」(73%)、「株主に利益を還元する」(61%)は前回調査(2015年度)と同水準。「省資源・省エネや環境保護などに取り組む」は61%と前回調査(65%)から4ポイント低下している。

 

3.企業の信頼に対する肯定的評価が43%と2年ぶりに上昇

 企業に対する信頼度は、肯定的評価43%(「信頼できる」2%、「ある程度信頼できる」41%)が、前回調査(2015年度)同様、否定的な評価9%(「信頼できない」1%、「あまり信頼できない」8%)を大きく上回っている。

 また、肯定的評価が2年ぶりに上昇している(2015年度37%、2014年度43%)。

 

4.企業が信頼を獲得するための最も重要な事項は「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」が88%

 企業が社会からの信頼を今後さらに勝ち得ていくための重要事項としては、「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」が88%と最も多い。次いで、「雇用を維持・創出する」が46%、「社会倫理に則した企業倫理を確立・順守する」が40%。

 

5.企業評価の際の情報源は、「新聞(紙面)」に次いで、「テレビ」。若い世代を中心に「新聞(ウェブ版)」や「企業が発行する刊行物」の利用が進む

 企業を評価する際の情報源としては、「新聞(紙面)」が最も高く77%。次いで、「テレビ」が64%。

 世代別で見ると、「新聞(紙面)」「テレビ」「雑誌・書籍」は、世代が高くなるほど利用が高くなる傾向があり、「新聞(ウェブ版)」では世代が低くなるほど利用が高い。「雑誌・書籍」では、70歳以上が突出して高く(50%)、「企業が運営するインターネットサイト」では、49歳以下で3割以上となっている。

 「企業が発行する刊行物(会社案内、CSRレポート、アニュアルレポートなど)」は、29歳以下で25%と前回調査(2015年度15%)と比較し、10ポイント高くなっている。

 

6.企業評価に際して、「メディアからの発信」は8割が信用

 企業評価の際に利用する情報発信者の信用度について、「メディアからの発信(ニュースや記事など報道)」は80%が、「信用する(信用する/ある程度)」と回答。次いで、「企業からの発信(企業ホームページ、各種刊行物、ソーシャルメディアなど)」も75%が「信用する(信用する/ある程度)」と回答している。

 

7.企業が発行する報告書の認知度は94%。「読んだことがある」が10年前の調査から34ポイント上昇

 CSR報告書、環境報告書、IRレポート、会社案内、統合報告書など企業が発行する報告書について、「読んだことがある/読んだことはないが、そうした報告書の存在は知っている」が94%。「読んだことがある」(69%)は前々回調査(2006年度35%)から34ポイント、前回調査(2009年度58%)から11ポイント上昇している。

 

8.報告書で印象に残った内容は、「事業内容(製品、サービス、技術)」「企業理念」「経営トップのメッセージ」

 報告書で印象に残った内容は、「事業内容(製品、サービス、技術)」(55%)、「企業理念」(49%)、「経営トップのメッセージ」(45%)が上位。一方、「コーポレートガバナンス(企業統治、社外取締役のコメント)」(17%)、「従業員の声」(16%)、「リスクマネジメント」(14%)は1割台にとどまっている。

 

9.報告書を読んだ後、「企業に対する理解・興味・関心が高まった」が62%とポジティブな印象

 企業が発行する報告書を読んだ後、「企業に対する理解・興味・関心が高まった」が62%、「企業の商品やサービスを利用するきっかけになった」が35%、「企業に対する信頼が高まった」が29%と肯定的な印象に変化している。

 

10.魅力を感じるのは、優れた商品やサービスを提供し、技術力・研究開発力がある企業

 魅力を感じる企業は、「優れた商品・サービスを提供し、アフターサービスもしっかりしている」(73%)、「技術力・研究開発力がある」(63%)が6割を超える。次いで「独自の経営戦略や技術、商品・サービスを創出している」「経営トップが信頼でき、リーダーシップがある」「企業理念に基づいた経営をし、経営方針・経営計画が明示されている」が5割以上となっている。

以上

 

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経済広報センター 国内広報部
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