- 高齢社会のあるべき姿意識調査報告書 (PDFファイル:1.4MB)
高齢社会のあるべき姿に関するアンケート
高齢になっても自立した健康で文化的な生活を
~医療機関・サービスの改善を求める声が上位に~
今回の調査結果からは、高齢社会の進展と人々の認識には乖離があることが浮き彫りとなるとともに、高齢になっても現在の住居に住み続け、身近な機関や施設を利用し、自立した健康で文化的な生活を送りたいといった人々の意識がうかがえた。また、「利用したい」「改善してほしい」などにおいて医療関連の回答が1位に挙がったことから、医療・介護サービスの充実に向けた一層の取り組みの強化が望まれる。
1.高齢社会の進展に関する認識
高齢者人口および高齢者単独世帯数は、実態より少ないと認識している人が多く、 要介護状態になる期間は、実態より長いと認識されている
2.高齢者に必要な施設・サービス
(1) 高齢者になったときに利用したい施設等の上位5位は、「銀行」「公共交通」「図書館」「郵便局」「温泉・入浴施設」
(2) 自宅の近くにあった方がよい施設等の上位5位は、「病院などの医療機関」「公共交通」「郵便局」「銀行」「図書館」
(3) 利用したいサービスの上位5位は、「診察(通院)」「宅配型(オンラインショッピングなど)」「家事サポートサービス」「路線バス」「コミュニティバス」
(4) 改善してほしい公共施設の上位5位は、「病院などの医療機関」「道路(歩道を含む)」「役所などの行政機関」「公民館(コミュニティセンター、集会所)」「介護サービスを受けられるケア施設」で、改善してほしい公共サービスは、「医療」「行政手続き」「介護」「交通」の順でニーズが高い
3.高齢者に必要なコミュニティの場
(1) 65歳以上が現在、交流・活動しているコミュニティの場の上位5位は、「公民館」「図書館」「スポーツ施設」「美術館・博物館・史料館」「カルチャースクール」
(2) 高齢者になったとき交流を持ちたい、活躍したいと考える理想のコミュニティの場の上位5位は、「公民館」「カルチャースクール」「高齢者が働ける職場」「図書館」「スポーツ施設」
内容 | 社会広聴活動の一環として定期的に行っている「アンケート」で、今回は「高齢社会のあるべき姿」をテーマに調査しました。 |
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期間 | 2012年6月7日~2012年6月18日 |
方法 | インターネットによる回答選択方式および自由記述方式 |
対象 | 経済広報センターに登録しているeネット社会広聴会員3,153人 *「社会広聴活動」 広く社会の声を聴くため、全国の様々な職種、世代で構成される「社会広聴会員」を組織しています。 主な活動は (1)経済・社会問題などをテーマにしたアンケート調査 (2)企業と生活者のコミュニケーションを深めるための懇談会 などです。これらの活動を通じて生活者の意見を集約し、広く社会に発信しております。 |
有効回答数 | 1,991人(有効回答率:63.1%) *内訳:男性879人(44.1%)、女性1,112人(55.9%) |
質問項目 | 1.高齢社会の進展に関する認識 (1) 高齢者人口の割合 (2) 高齢者単独世帯の推移 (3) 要介護状態になる期間 2.高齢者に必要な施設・サービス (1) 利用したい施設等 (2) 自宅の近くにあった方がよい施設等 (3) 利用したいサービス (4) 改善してほしい公共施設 (5) 改善してほしい公共サービス 3.高齢者に必要なコミュニティの場 (1) 現在、交流・活動しているコミュニティの場<65歳以上> (2) 理想のコミュニティの場 |