企業と生活者懇談会
2009年3月19日 宮崎
出席企業:日本コカ・コーラ
見学施設:グリーンパークえびの

「自然環境と調和する、公園工場」

3月19日、宮崎県えびの市にある南九州コカ・コーラボトリングのグリーンパークえびので、「企業と生活者懇談会」を開催しました。14名の生活者が参加し、日本コカ・コーラの概要やグリーンパークえびのの概要についての説明を受けた後、えびの工場や隣接するコーク館を見学しました。質疑懇談では、環境への取り組みやコカ・コーラの人気の秘密など、幅広い話題をテーマに活発な意見交換を行いました。
日本コカ・コーラからは、広報・パブリックアフェアーズ本部CSR戦略グループの大能弘子部長、後藤佐悦子マネジャー、南九州コカ・コーラボトリングからは、松野秀男執行役員広報部長、広報部の竹田俊哉グリーンパークえびのセンター長、下田美香子主任、藤久保敦士主任、近藤朗主任、白州ヘルス飲料より、柳博英工場次長、櫻井宏之品質技術課長が出席しました。
日本コカ・コーラからの説明
■「コカ・コーラ」のエピソード■
 コカ・コーラは、1886年に米国のジョージア州アトランタで薬剤師のジョン・S・ベンバートン博士によって開発されました。当初、コカ・コーラのシロップは水で割って飲まれていましたが、ある日、一軒のお店でうっかり水と炭酸水を間違ってお客さまに出したところ、これが大好評となり、現在の炭酸割りのコカ・コーラになったといわれています。それから120年以上経った今日でも、コカ・コーラは博士の考案したそのままの製法を守り続けています。
 「いつでも」「どこでも」「誰にでも」おいしいコカ・コーラを提供することを理念に掲げ、現在では世界200以上の国と地域で1日に16億杯以上も飲まれています。

■日本コカ・コーラのあゆみ■
 日本コカ・コーラは、アトランタのザコカ・コーラカンパニーの日本法人として、1957年(昭和32年)に日本飲料工業との社名で設立され、日本での事業が本格的にスタートしました。そして、その翌年に日本カ・コーラに社名を変更し、現在に至っています。

■日本のコカ・コーラシステム■
 日本のコカ・コーラシステムは、原液の供給・製造・販売と製品の企画開発や広告などのマーケティングを行う日本コカ・コーラ、全国各地域で最終製品の製造・販売・回収を行う12のボトラー社、および関連会社から構成されています。日本コカ・コーラとボトラー社の間には、原則として直接の資本関係はなく、いわゆるグループ会社の関係とは異なった、「パートナー」として事業活動における協働の取り組みを推進しています。
 国内の営業所は504カ所、自動販売機の設置台数は約98万台にもなり、全国で850種類以上の製品を販売しています。コカ・コーラシステムの特徴は、卸を通さない地域密着の直接販売で、それぞれのボトラー社が地元に根付いた事業展開をしています。

■日本コカ・コーラのCSR■
 同社は、世界中で展開しているコカ・コーラシステムの事業指針として、「Live Positively(世界をプラスにまわそう)」を掲げています。これは、安全・安心な製品を提供するとともに、その製造・販売を通じてプラスの循環を生み出し、社会とともに持続的に成長していくことを目指したものです。
 同指針は「市場」「環境」「社会」「職場」の4領域に重点を当てています。なかでも、同社が力を入れている「社会」活動のひとつに「森に学ぼう」プロジェクトがあります。これは、自然環境保護活動を通じた環境教育プログラムで、「水を守ろう」「生き物を守ろう」などをテーマに、子どもたちが森林について知り、学び、体験することで自然保護の大切さを理解してもらうことを狙いにしています。そのほか、同社は次世代育成プロジェクトにも力を入れています。オリンピックの金メダリスト、北島康介選手の協力を得て実施している一日水泳教室もそのひとつです。こうした取り組みを通じ、子どもたちに夢を持ってもらうことを目的にしています。このようなオリンピック選手を招待しての体験教室は、今では様々な企業で実施されていますが、同社の取り組みはその先駆けです。

■グリーンパークえびの■
 グリーンパークえびのは、ボトリング会社である南九州コカ・コーラボトリングの施設で、えびの工場、コーク館、フラワーガーデンの3つのエリアから成ります。熊本県、鹿児島県、宮崎県の中央に位置するため、交通アクセスが良く、配送効率に優れているとともに、霧島山系を主な源とする豊かで良質な水にも恵まれています。
 えびの工場は、日本のコカ・コーラシステムの製造工場の中では最も新しく、2005年(平成17年)に操業を開始しました。同工場は1 分間に1500本、年間1400万ケースを製造する「缶ライン」、1分間に600本、年間600万ケースを製造する「ペットライン」の2本のラインを保有しています。
 コーク館には、2008年3月にリニューアルオープンした「コレクションギャラリー」があり、コカ・コーラ誕生当初から現在に至るまでの懐かしい自動販売機や古いポスター、ボトル・缶・おもちゃなど700点を超える小物や貴重なコレクションが展示され、子どもから大人まで楽しむことができます。
 東京ドーム1個分の広大な敷地のフラワーガーデンでは、一面に満開の菜の花を楽しめ、夏はひまわり、秋はコスモスと四季折々の豊かな自然を体感できます。2007年度のグリーンパークえびのの来場者は35万人、その内6万人が工場見学を行いました。

■生産ラインの見学■
 えびの工場に入ってすぐに驚いたのは、入り口のドアが開くときの効果音でした。コカ・コーラ瓶の栓を抜き、グラスに注いだ時の「スポッ!カラン、ジュワーッ」という大きな音が鳴り、参加者は思わずコカ・コーラを飲みたい気分にさせられます。工場では、ジョージアコーヒーの缶製品やロイヤルミルクティーのペットボトル製品の製造工程を見学しました。この工場は飲料だけでなく、ペットボトルも自前で製造しており、商品が左から右へ一列に流れ、製造された容器に飲料が充てんされていく様子を見学しました。商品が流れるスピードはとても早く、どの商品かを目で判別できないほどでした。

日本コカ・コーラへの質問と回答
社会広聴会員:
コカ・コーラの人気の秘密を教えてください。
日本コカ・コーラ:
コカ・コーラは保存料や合成香料を使っておらず、その味は誕生以来変わっていません。この変わらない味を世界中どこに行っても飲めるという安心感がコカ・コーラの強みだと思います。そのほかにも、米国に対する憧れ、楽しく爽やかなイメージなどもご支持につながっているのではないかと思います。
 
社会広聴会員:
コカ・コーラを飲むと骨が溶けると聞いたことがありますが、本当ですか。また、コカ・コーラを飲むと虫歯になりやすいのですか。
日本コカ・コーラ:
コカ・コーラに限らず、一般的に清涼飲料には酸味料が含まれています。そして、歯や骨の成分であるカルシウムやマグネシウムは、酸に溶ける性質を持っています。しかし、コカ・コーラは飲みものですので、飲んだ後、食道を通ってそのまま胃に達するため、直接骨と接することはありませんし、骨が溶けることはありません。また、虫歯は糖分や歯の質、口の中の細菌など、様々な原因が絡み合ってなります。コカ・コーラにも糖分は含まれていますが、それが口の中に滞留 するわけではありません。そういう意味では、ほかの食物と特段変わりはありません。
 
社会広聴会員:
今後の経営戦略を教えてください。
日本コカ・コーラ:
当社は、すでに日本で50年間ビジネスをしています。当初は炭酸飲料が売り上げのほぼすべてを占めていましたが、ジュース飲料、缶コーヒー、お茶と次々とヒット商品が出て、それぞれ一定の割合で伸びてきました。ただ、今後は飛躍的な拡大は難しいと考えています。一方で、諸外国ではまだ炭酸しか取り扱っていない国も多く、今後はそうした国々で商品の種類を増やそうと考えています。日本市場においては、健康志向の高まりやカロリーオフなど、新しいニーズをいち早くつかみ、お客さまを増やしていきたいと考えています。
 
社会広聴会員:
危機管理についてどのような取り組みをしていますか。
日本コカ・コーラ:
日常に潜む企業リスクを査定し、リスク管理をし、全社で危機管理のトレーニングをしています。また、全ボトラー社 に責任者を置き、共通の体制を構築しています。例えば、製品の回収を行う場合には、事象を検証し、その上で、お客さまからの問い合わせにどう対応するか、行政にどう対応するかなど、意志決定しています。
 
社会広聴会員:
缶やペットボトルのポイ捨てについて、飲料メーカーとしてどのような対策を行っていますか。
日本コカ・コーラ:
ポイ捨てを防ぐために、業界各社とともに、ビラを作成して子どもたちに配布したり、公共CMを放送するなどの啓発 活動を行っています。また、商品のパッケージにも「ポイ捨てNO」のロゴを入れています。現状の課題は、空の容器専用のごみ箱に、お弁当やタバコの吸殻な どそれ以外のごみを入れられてしまうことです。回収時に分別ができなくなるため、これに対しては、啓発活動としてお客さまの地域活動の場で、回収ボックスを透明にして、中身が見えるようにするなどの工夫をしています。
 
社会広聴会員:
災害用の自動販売機の設置を進めていると伺いましたが。
日本コカ・コーラ:
災害用の自動販売機は、3年ぐらい前から公共の施設、避難場所を中心に設置を進めており、2008年(平成20 年)1月時点約4000台が稼動しています。遠隔操作が可能で、緊急時には無料で商品をご提供できます。また、モニターが付いており、テロップで避難場 所や地震の震度などの情報が流れる仕組みになっています。
 
参加者の感想から
●「水を磨く」という言葉を初めて知りました。地域の良質な水資源が、さらに活性炭などを利用した専用の水処理装置を使って高純度に高められ、製品化されていることに感銘を受けました。

●自社工場でペットボトルの成型ができるラインを持っていることに驚きました。

●広報担当の方だけでなく、幅広い分野で仕事をされている方々のお話を聞くことができ、コカ・コーラ製品に対する理解が深まりました。

●日本コカ・コーラ、南九州コカ・コーラボトリング、白州ヘルス飲料など、関係各社がビジョンを共有し、それぞれの専門分野で責任を果たしている姿が印象的でした。

お問合せ先
(財)経済広報センター 国内広報部
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館19階
TEL 03-6741-0021 FAX 03-6741-0022
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