企業と生活者懇談会
2017年6月21日 千葉
出席企業:オリックス
見学施設:グッドタイム リビング 新浦安 (オリックス・リビング株式会社)

「人々の“グッドタイム”を支えるオリックスの挑戦」

6月21日、オリックスグループであるオリックス・リビングが運営する介護付有料老人ホーム「グッドタイム リビング 新浦安」(千葉県浦安市)で、「企業と生活者懇談会」を開催し、生活者19名が参加しました。同社とオリックス・リビングの概要説明を受けた後、グッドタイム リビング 新浦安を見学。ゲスト(入居者)の居室や共用施設の見学、また、介護リフトの体験やゲストとの懇談を実施し、その後、オリックスグループ関係者と質疑懇談を行いました。 
オリックス・リビングから森川悦明代表取締役社長、池田利幸執行役員 東京運営事業部長、立崎直樹グッドタイム リビング 新浦安ジェネラルマネージャー、西野百合子ケアマネジャー、オリックスからは、橋本圭司グループ広報部長、松村謙グループ広報部主任が出席しました。

オリックスからの説明

■オリックスの概要■
 オリックスは1964年(昭和39年)に、当時まだ日本では珍しかったリース事業のパイオニアとして、オリエント・リースの社名で設立。従業員数13人、資本金1億円の会社としてスタートしました。1980年代以降にはリース事業以外にも、保険、銀行などにも進出。さらに、プロ野球球団(現:オリックス・バファローズ)を経営するなど多角化を推進。また、1989年(平成元年)、多角的かつ国際的に事業が広がりを見せている実態に合わせると同時に、グループ各社の結び付きをより一層強めるため、グループCI(コーポレート・アイデンティティ)を導入し、オリエント・リースからオリックスへ社名を変更しました。現在では、旅館・ホテル・高齢者住宅・水族館などの運営事業や、自動車関連事業、航空機関連事業、環境エネルギー事業といったビジネスを手掛けるなど、事業領域を拡大しています。現在では世界40の国と地域に展開し、連結会社867社、関連会社184社、従業員約3万6000人を抱えるグローバル企業グループに成長しています。(2017年9月末時点) 

■“変化し続ける企業体”オリックスの企業力■
 「ORIX」は、独創性を意味する「ORIGINAL」と柔軟性や多様性を象徴する「X(∞:無限大)」を組み合わせて生まれた名前です。理念である「“たえず先見性をもち創造性を追求する”積極的な姿勢」と「グループの有機的な結合」を表しています。
 オリックスは事業の広がりの中で培った金融の知識と多彩なノウハウ、経験を持っていますので、社会が必要とすることをいち早く察知し、既成概念にとらわれない柔軟な発想を持って、「隣へ、さらにその隣の事業領域へ」と事業を多角化し、世界経済に活力をもたらせる存在となることを目指して、新たな価値を創造し続けています。また、オリックスには、チャレンジする機会を与え続ける風土が根付いています。そのチャレンジから生まれた小さな成功が、次のチャンスにつながっています。

■オリックス・リビングのミッション■
 オリックスの高齢者住宅事業は、より快適に、より長く誰もが安心して生涯住める街づくりを目指す過程でスタートしました。 
 「今までの日本の介護の常識を変え、まったく新しい高齢者の暮らしと介護のスタンダードを創っていきたい」―――オリックス・リビングは、そんな思いで入居者の尊厳を守ることをスタッフの心得の最優先において、介護と生活支援サービスを提供しています。
 同社は、2005年(平成17年)4月に設立。「住宅型」と「介護付」有料老人ホーム「グッドタイム リビング」と高齢者向け賃貸住宅「プラテシア」の2ブランドで運営しています。2006年(平成18年)7月の「グッドタイム リビング 神戸垂水」を皮切りに、2017年(平成29年)10月の「グッドタイム リビング 町田中町」までで東西に29カ所約2400室、「プラテシア」シリーズを含めた居室数約2600室を保有しています。 

■グッドタイム リビングでの暮らし■
 オリックス・リビングでは、入居者は「ゲスト」、住まいは「ゲストハウス」と呼びます。そして、ゲストに“グッドタイム(人生最良の時)”を過ごしてほしいという願いからゲストハウスを「グッドタイム リビング」と名づけました。今までの“老人ホーム”や“施設”にはなかった「本当に求められているのに提供されていないサービス」、つまり「もうどこにも移り住む必要のない安心と賑わいのある暮らし」を提供するために、介護・医療が連携し、ゲストの生活、身体、心、そして家族を支えるサービスを創造しています。 
 そして、介護をプロに任せることで家族が互いにほど良い距離を保ちながら絆と個々の尊厳を守れるように終生安心し、プライドを持って輝いて暮らせる、ゲストが主役の「終の棲家」を提唱しています。
 オリックス・リビングが運営する居室介護支援事務所「オリックスケアプランセンター」では、ゲストの身体の状態を把握したケアマネジャーがケアプランを作成します。このケアプランに基づき、プロのスタッフがゲストの毎日の暮らしを24時間サポートします。
 また、「グッドタイムクラブ」と呼ばれる様々な教育・文化・アクティビティプログラムが用意されており、ゲストが活力に満ちた充実した毎日が過ごせます。

見学の様子

■グッドタイム リビング 新浦安の概要■
 浦安市とUR都市機構が整備を進める複合再開発エリア「浦安マリナイースト21」の一角に位置する「グッドタイム リビング 新浦安」。「介護付有料老人ホーム」のカテゴリーに属し、2006年12月にオープンしました。65歳以上が入居し、全76室(1人用68室、2人用8室)。プロのケアスタッフが24時間体制で常駐する徹底した「介護」と、協力医療機関の医師がホームドクターとして日々サポートする「医療」が連携しています。館内には、レストラン、リビングダイニング、ファミリールーム、パーティールーム、ビューティーサロン、浴室などの広めの共用施設を有しています。
 また、「グッドタイム リビング 新浦安」は、高齢者住宅経営者連絡協議会が主催する、優れた取り組みを行っている高齢者住宅に贈られる「リビング・オブ・ザ・イヤー2016」の「入居者の活動と参加部門」で最優秀賞を受賞しています。

■「グッドタイム リビング 新浦安」の見学■
 最初に、ゲストの方の案内によりご夫婦でお住まいの2人用居室を見学しました。約37平方メートルの部屋にベッドが2台。化粧台とミニキッチン、ユニットバスが付いた空間は、一見するとホテルのような装いです。続いて、1人用の部屋を見学。約19平方メートルの広さで、清潔感のあるシンプルなつくりです。1人で生活するには何不自由のない設備が整っています。住む人個人個人の空間づくりができる暮らしぶりに、参加者からも「しっかりしたサポート体制で、快適な毎日が送れそう」といった納得の声が上がりました。
 最後に見学したのは、共用施設です。1階のビューティーサロンは、1度に3人が施術できる設備です。プロの美容師が週2回訪れ、カットだけでなく、カラーやネイル施術まで行っています。また、広々としたレストランでは、楽しい食事を提供できるよう工夫されています。味に加え、見栄え、香り、音、そしてパフォーマンスにより食欲増進を図れるような演出を行っているといいます。朝・昼・夕ともに、厨房で調理した栄養バランスの取れたバラエティー豊かな手作り料理を2種類から選ぶことができます。参加者は、普段ゲストが食べている昼食を“体験”、「彩り豊かで、バランスの良いメニューでとても美味しかった」と大好評でした。

■介護リフトの体験■
 オリックス・リビングでは、ICT機器など最新テクノロジーを利用したサービスを次々と活用しています。その1つが介護ロボットの導入です。介護の現場では、介護する側の負担軽減や人手不足の解消、介護される側の自立・身体動作の支援を目的に導入する施設が増えてきています。新浦安では、抱きかかえによる移乗介護、排泄介護をサポートするためにロボットによる介護補助機器「介護リフト」を各フロアに1台、計3台導入しています。スタッフの負担も軽減され、ゲストからも高い評価をいただいています。参加者も実際に体験し、「安心して使えた」と感激の声が上がりました。

■見守りセンサーの仕組みを見学■
 新浦安では、ゲストの動作を自動検知し、即座に指定するタブレット端末に画像が転送される「見守りシステム」を7台導入しています。これは、赤外線を用いた距離センサーを居室内に設置し、ゲストの動作、行動を3次元の立体映像として記録。居室が消灯中でも赤外線センサーによって、動作が把握できるシステムです。導入後、転倒・転落事故も大幅に減少したほか、ゲストの歩行能力や日常生活動作の程度を把握でき、また、睡眠状態の確認やスタッフが定期巡視する時間帯の設定にも活用されています。もちろん、プライバシー保護の観点から本人の同意をもとに使用しています。
 また、こうしたICTの活用以外にも、全スタッフが相互通信できる機器を装着。スタッフ同士がゲスト一人ひとりの行動を確認しながら、リアルタイムに情報の共有を行い、突発的な事故の防止に備えています。

■“家族同様”に参加者をおもてなし■
 見学を先導してくださったのは、ゲストの方々。ご自身の実体験を交えながら笑顔で暮らしの様子を案内していただきました。グッドタイムクラブの1つ「お抹茶くらぶ」にも参加し、ゲストにたてていただいた抹茶を楽しみながら、入居前から入居後に至るまでの生活を語っていただきました。「好きなお食事は」「髪のお手入れは」といった日常生活に関する質問に終始にこやかに応対、ゲストの温かさと充実した暮らしが実感できるひとときでした。

オリックスからへの質問と回答

社会広聴会員:
「サービス付き高齢者向け住宅」とはどのように違いますか。
オリックス:
「介護付有料老人ホーム」と同様に民間運営の施設で「サ高住」と呼ばれます。「サービス付」とは最低限のサービスが付いているという意味で、事業者によってサービスレベルはまちまちです。サ高住は、自由に暮らすことができる反面、入居後に介護レベルが高くなった場合は住み続けることが難しく退去しなければなりません。また、介護・医療サービスを受ける場合、十分なサービスが受けられない可能性があります。「介護付有料老人ホーム」に分類される同施設では、介護と医療の連携による手厚いサポート体制はもちろん、最期まで暮らしていただけます。
 
 

社会広聴会員:
食事のメニューで工夫している点はありますか。
オリックス:
好きなものを召し上がっていただくことで和食・洋食の2種類から選んでいただいています。その日の気分によって食欲も変わりますので、アラカルトメニュー、スペシャルメニューもお選びいただけるように多くのサイドメニュー(有料)を用意しています。また、月1回食事に関する懇談会を開き、ゲストの要望をお聞きしたり、意見交換を行ったりしています。以前、飛行機で出される「機内食」を食べたいという申し出があり、「機内食風創作ランチ」を提供したほか、スタッフがキャビンアテンダントに“変身”し、機上を演出した企画を実施し大好評でした。
 

社会広聴会員:
スタッフの方の温かさを実感しましたが、スタッフの育成は。
オリックス:
「人」と対する仕事だということを全員が徹底して心掛けています。ゲストの感情や健康状態をしっかりと把握し、理解することで接し方も変わってきます。そうした「ゲストのために最善を尽くす」スキルを学んでもらうため、現場での教育以外にも、1カ月におよぶオープニング研修から、介護技術研修、指導者研修、スキルアップ研修など、プロフェッショナルを育てるための様々な研修を行っています。

参加者の感想から

●グループの活動拡大の経緯、多事業のシナジー効果等を丁寧にご説明いただき、よく理解できました。

●森川社長の熱意にあふれた説明に心打たれました。その思いが、スタッフの方々の働く喜びに満ちた笑顔や、ゲストの方々の穏やかな笑顔につながっていると思いました。

●ゲストの方のお部屋や装いにもプライドが感じられました。人生の終焉までの時間の過ごし方についてあらためて考えさせられるひとときでした。

●ゲストの方々の笑顔が印象的でした。私たちのお迎え、案内、手作りのお土産など、「おもてなしの心」に感動しました。

オリックスご担当者より

 高齢者住宅には面会などで訪れたことがあっても、自分が入居してサービスを受けてみないと、本当の良しあしを分かることはできません。そこで今回は、現在ご入居中のゲスト(ご入居者さま)とも懇談をしていただきました。
 ゲストの表情や言葉を受け「このような所があることを知り、自分が老いることが怖くなくなった」という参加された方々の感想は、私たちにとって大変励みになりました。
 私たちに求められることは、社会の変化とともに日々変わっていきます。今回のような機会を通じて、皆さまが求めていることを正しく捉え、本当に喜ばれるサービスを提供し続けられるよう研さんを積んでまいります。ありがとうございました。

お問合せ先
経済広報センター 国内広報部
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館19階
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