ネットワーク通信101号
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生命保険会社と子育て支援一般社団法人生命保険協会9 ● ネットワーク通信 No.101 生命保険協会は、日本国内で事業を行う生命保険会社全41社が加盟し、生命保険業の健全な発達および信頼性の維持を図り国民生活の向上に寄与することを目的に事業を行っています。 次世代を担う子どもたちが安心して暮らせる社会の実現に向けて、社会保障制度を補完する民間保険の役割や、自助努力により将来へ備えることの重要性がますます高まってきていると考えています。生命保険業界は、社会貢献活動などを通じ子育て支援にも関与しており、「子どもと共にある業界」であるといえます。そんな生命保険業界にとって、子どもを望む世帯や子育て中の世帯が安心して自身の希望する選択ができ、それを実現できる社会の構築は、重要課題の一つです。生命保険協会としての取り組み 子育てと仕事の両立を支援するため、全国の保育所・放課後児童クラブに対して、2014年度から2023年度までの10年間で合計1105施設・2億3900万円の資金助成を行っており、遊具やおもちゃなどの購入や建設・設備工事に活用されています。また、幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援の量の拡充や質の向上に寄与することを目的に、将来保育士を目指す学生に学費を援助するための「保育士養成給付型奨学金制度」を実施しています。その他にも、各都道府県に設置された地方協会が独自の地方CR(コミュニティ・リレーションズ)活動として、子ども食堂への資金援助、保育施設への絵本寄贈などにも取り組んでいます。生命保険各社のお客さま等向け取り組み 子どもの入学や進学にあわせて、祝い金や満期保険金を受け取れたり、契約者(親など)が死亡などの所定の事由に該当した場合、その後の払い込みが免除されたりする学資保険やこども保険といった保険商品を提供しています。また、妊娠・出産に関する女性向けの商品提供も行っています。付帯サービスとして、無料の健康相談ダイヤルや育児相談ができる専門デスクの提供など、自身や子どもの体調面の不安や育児中の悩みをサポートするためのサービスを提供している会社もあります。 また、生命保険事業の周辺事業として、各社においてお客さま等向けに子どもや子育て関連の事業を行っており、その一部を紹介します。●メットライフ生命保険 子どものよりたしかな未来のための支援 メットライフ生命保険では、安心できる環境で、子どもたちが自立し生き抜く力を育む「子ども第三の居場所」を支援しています。メットライフ財団の寄付を受け開始した「メットライフ財団×日本財団 高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」の一環で、ひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、課題に直面している子どもたちを対象にした放課後の居場所「子ども第三の居場所」の建設・活動を支援する取り組みです。2023年3月には、長崎県雲仙市に本プログラムの第一号の施設となる「メットライフ財団支援らたん」、さらに5月には、東京都清瀬市に「メットライフ財団支援ピッコロのおうち・たんぽぽ」を開所しました。また、日本財団が展開する全国の子ども第三の居場所におけるボランティア活動として、社員が金融教育を実施しています。「子ども第三の居場所」の取り組み少子社会における子育て支援特 集

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