2企業に対する信頼度年度別 企業に対する信頼度は、「信頼できる」が4%、「ある程度信頼できる」が43%と、47%が肯定的な評価を示し、否定的な評価9%(「あまり信頼できない」8%、「信頼できない」1%)を大きく上回り、前回調査(2023年度47%)と同水準を維持している。企業への信頼度は肯定的評価が47%と、否定的評価を大きく上回る◆「信頼できる(信頼できる/ある程度)」理由◆「信頼できない(あまり/信頼できない)」理由3 ● ネットワーク通信 No.102 企業を「信頼できる(信頼できる/ある程度)」理由として、円安や地政学的リスクが事業に影響する中でも、消費者や従業員の安全・安心を優先事項と位置づけ、消費者のニーズに応えた商品・サービスの提供、雇用維持、先進的な技術開発などに取り組む企業の姿勢が評価されている。また、メディアやSNSによる社会の監視機能の高まりにより、コンプライアンスを順守した企業経営や企業の情報開示が進んでいる点も、理由として挙げられている。大多数の企業は信頼できるという認識○ステークホルダーとの信頼関係を真摯に構築しようと努めている。 ○安全・安心な商品・サービスを安定した価格で提供している。○企業理念や目指す姿を明示して経営を行っている。○優れた技術や製品への研究開発に取り組んでいる。○厳しい経営環境の中でも積極的な賃金引き上げを行い、雇用の維持に努めている。情報を開示する姿勢○不祥事発生時は情報公開に努め、迅速かつ適切な対策を講じている。○ウェブサイトやSNSなどを通じて積極的に情報を発信する企業が増えている。社会的責任を果たしている○雇用維持・納税の義務など企業としての責任を果たしている。○SDGsやESGを意識した経営を行っている。 ○多くの企業で働き方改革に取り組んでいる。 ○CSR活動や社会貢献活動に以前より率先して取り組んでいる。社会からの監視機能の高まり○メディアやSNSの普及により、社会からの監視の目が厳しくなることで、透明性が高まっている。 ○内部通報制度が機能しつつある。○第三者機関を設置し、コーポレートガバナンスを構築している。 ○コンプライアンスを順守した経営を行っている。 企業を「信頼できない(あまり/信頼できない)」理由として、企業不祥事が後を絶たないことが多く挙げられている。さらに、不祥事が発覚した際の情報開示や説明の不十分さ、隠蔽体質が不信感を招いている。また、利益を優先し、社会への還元が不十分であることや、企業の倫理観やコンプライアンスの欠如なども、信頼できない理由として指摘されている。企業不祥事○データ改ざん、検査不正、不正請求、情報漏洩、横領などの不祥事が頻発しており、企業倫理が欠如していると感じる。○不祥事が発覚した際、謝罪と再発防止への言及にとどまり、その背景や原因などの説明が十分になされていない。○大企業での組織的かつ意図的な不正が次々と判明し、社会の信頼を裏切る企業が後を絶たない。利益優先の企業体質○利益優先主義であり、顧客や社会に対する還元が十分ではない。 ○利益を最優先に考え、ステークホルダー視点での対応が不足している。情報の不透明性○自社に都合の悪い情報を隠蔽し、印象を操作しようとする風潮がある。○会社経営において有利になる情報だけを発信しているのではないかと感じる。コンプライアンスの欠如○パワハラ・モラハラ・セクハラなど、社内における社員の不当な扱いに関する不祥事が多い。○検査不正など、コンプライアンス意識が問われる不祥事が目立つ。 ○働き方改革が、形骸化してしまっている。0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%443458144344713414691信頼できるある程度信頼できる普通あまり信頼できない信頼できない※小数第一位四捨五入のため、合計が100%とならない場合もある。(択一)2024年度(n=985)2023年度(n=983)2022年度(n=994)Point
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