ネットワーク通信103号
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生活者の企業施設見学会 ● 2稼働している輪転機を見学出来上がった新聞を確認するオペレーター続々と配送トラックが工場に到着する様子ています。新聞の上下の端が直線ではなく、ギザギザになっているのはこのためです。 折り機から出てきた新聞は多くのオペレーターが目視で皺や破れなどがないかを確認します。同時に、色味の微調整が行われます。 完成した新聞はキャリアやベルトコンベヤーで運ばれ、カウンタースタッカーという機械で、販売店ごとに必要部数の束にまとめられ、配送先の宛名札を付けてビニールで梱包します。その後トラックゲートへ運ばれ、宛名札のバーコードで各方面のトラックに振り分けられて、販売店に配送されます。同工場では、1日200 ~ 300台のトラックが新聞を配送しています。■見学の様子 工場内は高さ約20メートルの吹き抜けになっており、参加者は、夕刊の印刷を開始した輪転機を3階から見学しました。カラーページが色を順に重ねて印刷されていく過程や、刷り上がった新聞が高速で移動していく様子を間近で見学した参加者から、輪転機の回転の速さと迫力に驚嘆の声が上がりました。 次に、オペレーターの作業フロアへ移動し、機械操作や出来上がった新聞を確認している様子、また、新聞がジェットコースターのようなキャリアでインクを乾かしながらカウンタースタッカーまで運ばれていく様子を見学しました。 ほとんどの工程は自動で行われていましたが、最後のチェックは全て人の目でされており、品質管理の徹底ぶりを実感しました。また、決まった工程時間で仕上げる必要があるため、機械が停止しないよう、定期的な整備点検は欠かさず行われているとのことでした。

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