生活者の企業施設見学会 ● 6(文責 前 主任研究員 須藤智也)製油所の巨大装置ENEOSが燃料供給で貢献した東京オリンピックで使用された聖火リレートーチと記念撮影石油製品を貯蔵する巨大なタンク中央緑地を散策され、万が一の火災の際には1分間に6万リットルの放水で消火する体制が整えられていました。異常の早期発見と被害の拡大防止を重視する安全への取り組みを知り、参加者は大変感心していました。●緑地帯と巨大装置 次に、バスを降りて、敷地内で行われている環境保全活動の様子を実見しました。根岸製油所では26万平方メートルの緑地を配置しています。中央緑地では、動植物が自然なサイクルで生きられるように整備し、どのような生き物が見られるかモニタリング調査を実施しています。緑地内を散策すると、梅の花が咲いており、鳥の鳴き声が聞こえてきました。春と秋には雑草除去を目的としてヤギが放牧されているそうです。参加者は穏やかな気候の下、ビオトープを歩きながら自然の息吹に癒されていました。 最後に、ホールで説明を受けた常圧蒸留装置、減圧蒸留装置、残油脱硫装置などを車窓から見学しました。参加者はパイプの太さや塔の高さを間近で体感し、その迫力に感嘆していました。■参加者からの感想■◆ 製油所の広大さに驚き、ENEOSが日本のエネルギーを支えていることを改めて実感できました。カーボンニュートラルの実現と安定的なエネルギー供給に向けた今後の進化にも期待したいと思いました。◆ 製油所内が思いのほか静かだったことに驚きました。エネルギー供給は巨大な装置産業であることを実感するとともに、環境に配慮した数々の取り組みにも感銘を受けました。◆ 歴史あるENEOSの製油所を実際に見学させていただき、非常に勉強になりました。特に安全・防災の取り組みや地域貢献といったCSR活動が徹底されていると感じ、これからも応援したいと思いました。
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