ネットワーク通信105号
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(文責 主任研究員 伊與花音)※ 1995年、「福武書店」から「ベネッセコーポレーション」への社名変更を契機に、ベネッセグループの企業理念「Benesse =よく生きる」を体現するアーティストたちを支援する目的で、ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて創設 2025年5月、直島に安藤忠雄設計の10番目のアート施設「直島新美術館」が誕生 写真:GIONベネッセアートサイト直島の一環として、直島・本村地区(香川県)の家屋「またべえ」 では、ベネッセ賞受賞作家であるヤン・ヘギュとアピチャッポン・ウィーラセタクンによる初の協働作「Ring of Fire」が展示されています。 写真:表 恒匡1992年に美術館とホテルが一体となった施設としてオープンした「ベネッセハウス ミュージアム」詳しい内容はこちらから▶企業・団体のCSR活動● 12 1980年代後半、香川県・直島を拠点に始まった現代アートの諸活動、「ベネッセアートサイト直島(BASN)」は、自然・建築・アートが調和する空間を創出し、離島における持続可能な地域創生の先駆けとして瀬戸内海の3つの島、直島・豊島(香川県)、犬島(岡山県)で、ベネッセホールディングスと(公益)福武財団が協働し、様々な現代美術の活動を展開してきました。BASNはアートの歴史に大きな足跡を残すプロジェクトであるとともに、「ベネッセ=よく生きる」という企業理念を体現する取り組みでもあります。 美術館や屋外展示作品など様々なアート鑑賞に訪れる人々には、現代アートとの対話を通じて、自らの人待っています。アートを島の自然や文化に根差した形で展開し、地域社会との対話を重ねることで、観光・文化・経済の面からも地域社会に大きく貢献してきました。  近 年、 B A S N は 更 な る 進 化 を 遂 げ て い ま す。2024年 6 月 よ り、 直 島 に あ る「 ベ ネ ッ セ ハ ウ ス ミュージアム」などの施設では、「ベネッセ賞※」の受賞作家らによる展示を行いました。特に注目されるの世界的に注目を集めてきました。約30年にわたり、生や社会との向き合い方を問いただす貴重な体験がは、韓国のヤン・ヘギュとタイのアピチャッポン・ウィーラセタクンによる、初の協働インスタレーション「Ring of Fire - ヤンの太陽&ウィーラセタクンの月」です。 時間や記憶、自然との関係を異なるアプローチで見つめる両作家の作品は、日中と夜間で異なる表情を見せながら、島の風景と呼応し合っています。瀬戸内の自然と人の営みをつなぐこの新作は、BASNの理念をより一層深化させる象徴的な場となっています。 さらに2025年5月には、ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄設計のアート施設として10番目となる「直島新美術館」が開館しました。BASN初となる「直島」の名を冠する美術館として、地域との更なる共生を目指します。集落内に位置することで、生活とアートが交差する新たな文化の拠点となります。BASNの歴史に新たな一章が刻まれました。 アートと共に歩み、地域と共鳴しながら進化を続けるベネッセアートサイト直島。その取り組みは、私たちの生き方や社会の在り方を見つめ直すきっかけを与え続けています。株式会社ベネッセコーポレーション「よく生きる」を体現するベネッセアートサイト直島の現在と未来

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