ネットワーク通信105号
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● 日本貨物鉄道からの説明第247回【東京 2025年10月1日】10月1日、東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)で「企業と生活者懇談会」を開催し、社会広聴会員10名が参加しました。はじめに、日本貨物鉄道から会社概要と同施設について、続いて公益社団法人鉄道貨物協会からエコレールマークについて説明を受けました。その後、施設の屋上から駅全景を眺めてスケールの大きさを体感するとともに、コンテナや荷役機器(フォークリフトなど)を間近で見学し、鉄道輸送への理解を深めました。質疑懇談の場では、環境課題への取り組みや今後の事業展開などについて意見交換を行いました。日本貨物鉄道からは、関東支社駅長原威史氏、副駅長谷圭祐氏、総務部広報室室長中村愛氏、鉄道貨物協会エコレールマーク部課長日高香織氏が出席しました。物流を支える貨物鉄道輸送のリアルを 学ぼう!日本貨物鉄道の概要日本貨物鉄道「東京貨物ターミナル駅」の概要1 ● ネットワーク通信 No.105 日本貨物鉄道(JR貨物)は、1987年4月に国鉄の分割・民営化に伴い発足しました。貨物鉄道の歴史は古く、1873年9月に新橋~横浜間で日本初の貨物鉄道輸送が開始されて以来、150年以上にわたり発展を続けています。 旅客鉄道会社が地域ごとに設立されたのに対し、貨物鉄道会社は全国を対象とする一社体制で誕生しました。自社では線路をほとんど保有せず、JR旅客会社、さらには第三セクター鉄道などが管理する線路設備を借りて貨物列車を運行しています。 1日の列車本数は393本、列車運行距離は18万3000キロメートルで地球約5周分に相当します。国内物流の大半はトラック輸送が占めていますが、長距離輸送では鉄道のシェアが約5割とされ、長距離輸送に強みを発揮しています。 同社は、全国に広がる約8000キロメートルの鉄道網と、コンテナを取り扱う約140カ所の貨物駅・オフレールステーション※1などを結ぶネットワークにより、お客さまの荷物を時間通りに正確に届けています。 輸送形態は「コンテナ輸送」と「車扱輸送」の2つに分かれます。コンテナ輸送は貨車の上にコンテナを載せて輸送する方式で、東京貨物ターミナル駅はその主要拠点です。車扱輸送は貨車と容器が一体化した輸送方式で、石油輸送などに利用されています。 2024年度の輸送実績では、コンテナが1861万トン、車扱が853万トンとなっています。高度経済成長期には石油・セメント・石灰・石炭などの資材輸送を中心に車扱輸送が盛んでしたが、産業構造の変化により、現在はコンテナ輸送が圧倒的に多くなっています。 貨物鉄道輸送の特長は、大きく3つあります。1つ目は大量輸送が可能であることです。最大26両編成の貨車を連結することで、10トントラック約65台分を一度に輸送できます。2つ目に環境負荷の低さです。ほかの輸送機関に比べてエネルギー使用量やCO₂排出量が少なく、環境にやさしい輸送手段です。3つ目に中長距離輸送に適している点です。鉄道コンテナの平均輸送距離は約900キロメートルで、長距離になるほどコストメリットも見込めます。 同社は、貨物鉄道輸送を中心に、倉庫・不動産事業など幅広い事業を展開しています。貨物駅構内に物流施設を整備するほか、マンション・商業施設・駐車場などの開発も行っています。 東京貨物ターミナル駅は、1973年10月1日に開業しました。敷地面積は約75万平方メートル、東京ドー日本貨物鉄道株式会社東京貨物ターミナル駅

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