ネットワーク通信106号
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● 懇談会の概要Q カーボンニュートラルに向けた取り組みについてA 日本製鉄では2050年のカーボンニュートラル実現11 ● ネットワーク通信 No.106  そ し て、 炉 の下 部 か ら 取 り 出さ れ た 真 っ 赤 な銑鉄が、トーピード カ ー と 呼 ば れる 大 型 の 耐 火 輸送 車 に 受 け 止 めら れ る 様 子 を 見学 し、 そ の 迫 力原料を取り扱っています。鉄鉱石と石炭は100%輸入しており、鉄鉱石はオーストラリア産が中心です。20万トン級の大型船が接岸できる岸壁で荷揚げされた原料は、ヤードに山積みされ、粉じん対策として散水しながら保管されます。その後、ベルトコンベヤーで焼結工場やコークス工場へ運ばれます。 焼結工場では鉄鉱石に石灰石を混ぜて焼き固めた焼結鉱を、コークス工場では石炭を無酸素状態で蒸し焼きにしたコークスを生産します。これらが高炉へ送られる主要原料です。 見学した第4高炉は、高さ約106メートル、内容積約5000立方メートルを誇る巨大な設備で、1日に約1万トンの銑鉄を生産しています。外観は塔のようですが、内部は高温に耐えるため3重の耐火構造が施されており、かつては5〜6年ごとに休止・改修が必要だった高炉も、現在は技術の進歩により20年以上の連続操業が可能になっているとのことです。 高炉内の様子はモニター映像を通じて確認でき、自動制御されながら銑鉄がつくられていく様子を見学しました。高炉には2000カ所以上のセンサーが設置され、温度やガス圧力などを24時間体制で監視しています。当日は、高炉で使用される主原料や副産物を実際に手に取り、質感や重さの違いを確かめながら、それぞれの役割について理解を深めました。ある光景に参加者から驚きの声が上がりました。銑鉄はその後、製鋼工程へ送られます。 製鋼工程では、転炉で酸素を吹き込み、不純物を除去した後、二次精錬で成分調整が行われます。溶けた鋼は、連続鋳造設備で鋼片へと固められます。 こうしてつくられた鋼片は、幅約1メートル、長さ約10メートル、厚さ約25センチメートルの「スラブ」と呼ばれ、次に見学した熱延工場へ送られます。熱延工場では、1100〜1300℃に加熱し柔らかくなったス最終的に約1.2ミリメートルの薄い鋼板へと加工されます。 圧延された鋼板は、ラインの最後でトイレットペーパーのように巻き取られた「コイル」と呼ばれる状態で仕上がります。工場内は、圧延機が稼働する重厚な音と熱気に包まれており、大型設備によってスラブの状態がリアルタイムで測定されながら、薄い鋼板へと加工されていく様子を間近で体感することができました。 こうして圧延された鋼板は、用途に応じて冷延や表面処理などの後工程へ進み、自動車、家電、産業機械、建材など、幅広い分野で使用される製品へと加工されていきます。お聞かせください。に向けた重要な施策の一つとして、高炉プロセスから電炉プロセスへの転換を進めています。CO2排出量の少ない電炉の比率を高めることで、まずは2030年の排出削減目標を達成し、八幡地区では、2029年度下期までに電炉化を実現、大型電炉で高級鋼を安定的に生産する体制の構築を目指しています。電炉化に伴い、原料は鉄鉱石や石炭からスラ ブ を、 複 数 台の 圧 延 機 で 一 気に 薄 く 伸 ば し てい き ま す。 粗 圧延 ス タ ン ド と 仕上 げ ス タ ン ド で数 回 ず つ 圧 延 を重 ね、 厚 さ が25セ ン チ メ ー ト ルあったスラブは、銑鉄を転炉に装入する様子(日本製鉄㈱九州製鉄所所蔵)熱延工場内の様子(日本製鉄㈱九州製鉄所所蔵)高炉工場前での記念撮影

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