ネットワーク通信106号
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(聞き手 主任研究員 湯村南々帆)● 実際に「CR LIMEX」はどのような業界で導入が進んでいるのでしょうか。● 技術面・事業面で直面している課題についてお聞かせください。特集 カーボンリサイクル ● 14株式会社TBM「CR LIMEX」の生成工程ガーデンライフスタイルメーカーと共同開発した「モクプラボードECO」展開しています。しかし、プラント建設には資金が必要であり、CO2排出事業者や原料の需要家となるプレイヤーとの共同スキームの構築、プラント拡大に向けたパートナー開拓が課題です。「CR LIMEX」に関しては、他のカーボンリサイクル素材と比較して価格競争力を有しているため、導入企業には環境効果と合わせて「どのような利点があるのか」を丁寧に伝えていく必要があります。建材分野では、環境素材を用いることで補助金を得られる制度や、環境配慮素材の使用義務化が進む国もあるため、これらの動きを追い風に、価値の伝え方には引き続き工夫を凝らしていきたいと思います。 さらに、素材販売だけに依存しない事業モデルづくりも進めています。例えば、CO2を吸収して生成した炭酸カルシウムの「環境価値」を経済価値として取引する制度(カーボンクレジットなど)の活用など、新しい収益モデルの構築も進行中です。こうした仕組みを事業として成立させていくことも、今後の重要な課題となっています。● 海外での普及状況や今後の展望についてお聞かせください。 海外では、従来のLIMEXの展開が先行しています。中国やベトナムには現地法人や自社工場を構え、東南アジアではスナック菓子の包装や洗剤パッケージ、スーパーの買い物かごなど、パッケージ用途を中心に採用が広がっています。最近では、タイの航空会社の旅行ガイド紙にも使われるなど、利用分野はさらに拡大しています。欧州や中東でも採用が増えており、LIMEXの認知はグローバルに広がりつつあります。 一方、カーボンリサイクル事業は、2025年年末には、ベトナムの石炭火力発電事業会社ならびに大手建設会社と、CO₂を回収するプラントの建設および回収されたCO₂から素材を製造するプロジェクトに関する基本合意を締結しました。今後はこうしたプラントの建設・運営とカーボンリサイクル技術を活用した素材の製造・販売をCO₂排出量の多い国と地域へ展開し、CO₂排出量の多い事業者の排出量削減や、素材の導入によるサプライチェーンにおける環境負荷低減をサポートします。 当社は、このような取り組みを通じて、脱炭素と資源循環の両面から、国内外で持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。どを再資源化した再生プラスチックの使用が可能であり、新たな化石資源に依存しない素材設計を実現しています。こうした仕組みにより、製品によって差はありますが、平均で石油由来プラスチックの使用量と製造過程でのCO2排出量を約34%削減することが可能です。 現在、先行して導入が進んでいるのは建材分野です。建材は長期間使用されるため、素材に取り込んだCO₂を長期的に固定化でき、環境面での効果が活かされやすい領域です。エクステリア分野では採用実績が生まれ、木材の質感を持ちながら耐久性を備えた部材や、屋外で高い耐候性が求められる製品にも利用されています。 具体例としては、ガーデンライフスタイルメーカーと共同開発した木目調建材「モクプラボードECO」などがあります。CO₂を含む低炭素素材で、従来の樹脂製建材と同等の耐食性・加工性を備えています。 また、大阪・関西万博の公式ライセンス製品である「植物栽培キット」の植木鉢の材料にプラスチック代替素材として採用されています。 カーボンリサイクル事業では、「CR LIMEX」そのものの開発に加え、CO2由来の炭酸カルシウムを、原料として建材業界などへ供給する事業や、CO₂を吸収して炭酸カルシウムを生成するプラントの事業を

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