経済広報センターでは、会員企業・団体の広報担当者を対象に「企業広報講座」「企業広報講演会」等を開催している。名称が「企業広報」となっており「団体広報」となっていないが、広報の基本、メディアとの関係など、知っておくべき基本事項は、企業でも業界団体でも変わらないと思われる。
では、業界団体の広報が異なるのはどのようなところか。どのようなことを行っているのか。これも業界の企業数、業界が抱える課題の有無、企業間競争の状況によってさまざまである。
業界団体広報の目的であるが、
・業界のイメージアップ
・業界が抱える政策課題
・業界のプレゼンス向上
・風評の払拭
・産業の仕組み
・業界の動向、統計の公表
・環境問題、SDGs等の取り組み
・会員企業向け教育・啓発、情報発信 等
これを下記のような方法で実施することになる。
・プレスリリース
・メディア広報
・冊子
・広報誌
・会員誌
・ホームページ
・新聞などメディア広告
・SNS
・イベント
・講演会
・出前授業、子供向けキッズサイト 等
こうした活動を実施するにあたり、業界団体内に広報委員会等の組織を設置し、活動方針の検討を行っているところもある。
また、業界内で何か緊急事態が発生した際には、マスコミの取材が入ったり、」SNSで炎上が発生したりすることもあるので、そうした対応・対策も必要になってくる。
月刊『経済広報』では、これまでも二度にわたり、業界団体の広報課題の長期連載を掲載したほか、現在でも「広報トピックス」で業界団体の広報活動を紹介している。