-「第29回 生活者の“企業観”に関する調査」の結果について-
経済広報センター(会長:筒井 義信)は、全国の「eネット社会広聴会員」(2,114人)を対象に、「第29回 生活者の“企業観”に関する調査」を実施しました(2025年10~11月)。
本調査は、企業への社会の評価を把握する目的で、1997年度から毎年実施しています(定点観測)。今回は、生活者の総合的な企業観や企業評価の基となる情報源に関する調査のほか、AI(人工知能)の認知度や企業によるAI利活用への「期待」や「不安」も調査しました。
【調査結果(要点)】
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なお、調査対象は、全国2,458人の「社会広聴会員」の中で、インターネットで回答可能なeネット社会広聴会員(2,114人)。有効回答数は947人(有効回答率:44.8%)、調査期間は、2025年10月23日~11月3日。
「第29回 生活者の“企業観”に関する調査」結果の概要
1.企業の果たす役割や責任として最も重要度が高いのは「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」
企業の果たす役割や責任の重要度については、「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」が最も高く、78%が「非常に重要である」と回答している。次いで、「不測の事態が発生した際に的確な対応を取る」(60%)、「社会倫理に則した企業倫理を確立・順守する」(55%)が5割を超えている。
2.企業の対応状況は「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」が8割を超え、高水準を維持
企業の果たす役割や責任について、企業がどの程度対応しているかを聞いたところ、「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」は「対応している(対応している/ある程度)」が85%となり、前回調査(2024年度84%)と同様に高水準を維持している。
3.企業に対する肯定的評価53%が、否定的評価を大きく上回る
企業に対する信頼度は、肯定的評価が53%(「信頼できる」3%、「ある程度信頼できる」50%)と、否定的な評価7%(「あまり信頼できない」6%、「信頼できない」1%)を大きく上回っている。
4.企業が信頼を勝ち得るための最も重要な事項は「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」で9割
企業が社会からの信頼を今後さらに勝ち得ていくための重要事項としては、「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で提供する」が90%と最も高い。「雇用を維持・創出する」(54%)、「社会倫理に則した企業倫理を確立・順守する」(53%)、「経営の透明性を確保し、情報公開を徹底する」(51%)と5割を超える回答が続く。
5.企業評価の際の情報源として、最も多いのは「新聞(ウェブ版を除く)」、次いで「テレビ」
企業を評価する際の情報源について、「新聞(ウェブ版を除く)」が最も多く68%を占めるものの、前回調査(2024年度67%)から7割を下回っている。
6.企業評価に際して、「企業からの発信」「メディアからの発信」を約8割が信用
企業を評価する際に利用する情報発信者の信用度に関し、「企業からの発信(企業のウェブサイト、各種刊行物、ソーシャルメディアなど)」「メディアからの発信(ニュースや記事など報道)」を「信用する(信用する/ある程度)」とする回答が約8割。
7.商品・サービスを購入する際に「商品・サービスの品質を優先して購入を決める」が91%
商品・サービスを購入する際に重視する項目として、「商品・サービスの品質を優先して購入を決める」が91%と最も高い。次いで「商品・サービスの安全性を優先して購入を決める」(69%)、「商品・サービスの価格を優先して購入を決める」(60%)が5割を超え、近年は同水準で推移している。
8.AIの認知度は「知っている」が99%
AI(人工知能)という言葉を知っているかを聞いたところ、「知っている」が99%に達しており、性別・世代を問わず、認知されている。また、企業が提供する商品やサービスにAIが活用されていることを知っているかを聞いたところ、「知っている」(32%)と「ある程度知っている」(51%)で8割を超えている。
9.企業のAI活用で期待するのは「ヒューマンエラーが低減する」が54%
企業がAIを活用することに対して期待することは、「ヒューマンエラー(人為的ミス)が低減する」が54%と最も高い。次いで「企業の生産性向上や労働力不足の解消により、消費者にも利益がもたらされる」(53%)となっている。
10.企業のAI活用で不安に感じるのは「誤った判断が下されるのではないか」が58%
企業がAIを活用することに対して不安に感じることは、「誤った判断が下されるのではないか」が58%であった。続いて、「AI依存による、人間の判断力やスキルが低下するのではないか」(53%)となっている。