企業と生活者懇談会
2017年6月1日 埼玉
出席企業:イオン
見学施設:イオンアグリ創造埼玉羽生農場、イオンモール羽生

「イオンの確かな品質を支える舞台裏を見に行こう」

6月1日、イオンのイオンアグリ創造 埼玉羽生農場、イオンモール羽生(埼玉県羽生市)で、「企業と生活者懇談会」を開催し、生活者17名が参加しました。はじめに、イオンアグリ創造の田中圭農場長より農場の生産・管理・出荷システムなどの説明を受けながら農場を見学し、玉ネギの収穫を体験しました。その後、イオンモール羽生へ移動し、同社のサステナビリティ活動やプライベートブランド「トップバリュ」の商品作りなどの説明を受け、質疑懇談を行いました。 
イオンアグリ創造から福永庸明代表取締役社長、生産本部直営事業部の岡航平関東第一エリアマネージャー、イオンリテールからイオン羽生店の廣橋義徳店長、イオンからは、コーポレートコミュニケーション部の西原謙策広報マネージャー、横田大輔氏、長谷川雅人氏、来間祐也氏が出席しました。

イオンからの説明

■イオンの概要■
 イオンは、1758年(宝暦8年)初代岡田惣左衛門が太物・小間物商を四日市で創業したのがスタートです。その後、呉服店を経て、総合スーパー「ジャスコ」へ発展、1989年(平成元年)「ジャスコグループ」から改称した「イオングループ」が発足しました。2011年(平成23年)からは日本・中国・アセアンの3本社体制となり「真のアジアNo.1リテイラー」を目指したグローバルな展開が活発化しました。現在では、展開国13カ国、連結売上高8兆1767億円、総合スーパー625店舗、モール数274、グループ従業員数52万人を擁するアジアを代表する小売業として、様々な事業をグローバルに展開しています。

■イオンの基本理念■
 イオンの基本理念は、「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」です。
 まず第一に、お客さまに「安全・安心をお届けする」ことです。お客さまの声を生かして開発するイオンのプライベートブランド「トップバリュ」では、衣食住6000品目を超える商品を展開しています。ライフスタイルに合わせて4つのブランドを展開し、安心して商品をお選びいただくため、アレルギー物質や原料原産地などの情報を積極的に表示しています。2016年(平成28年)には体の健やかさと自然環境への優しさに配慮した「トップバリュ グリーンアイ」をリニューアルし、公的なオーガニック認証を受けた商品や添加物の使用に配慮した商品を展開するなど、厳しい自主基準により品質管理を徹底し、お客さまに「安全・安心」をお届けしています。
 2番目が「地域のくらしに貢献する」ことです。イオンは、全国100の自治体と包括協定を締結し、防災・福祉・環境保全などを協力して推進しています。2009年(平成21年)には、協定の取り組みの一環として、地域経済の活性化や観光振興などを目的に、ご利用金額の一部を寄付する「ご当地WAON」の発行を開始しました。これまで126種類を発行し、累計寄付金額は、9億8414万円となっています(2017年2月現在)。
 3番目が、「人こそ最大の資産である」ことです。2016年に制定した「コーポレートガバナンス基本方針」では、「人間即ち従業員が最大の資産」と明記しています。「教育は最大の福祉」の考えのもと、幅広い従業員教育の機会を設けています。また、女性の活躍推進や働き方改革など、社会やライフスタイルの変化への対応を進め、お客さまへの価値創造、持続的な企業成長につなげています。

■イオンの環境・社会への取り組み■
 イオンは、基本理念のもと、多くのステークホルダーの皆さまと共に、持続可能な社会の実現を目指して、2011年に「イオン サステナビリティ基本方針」を制定しました。「低炭素社会の実現」「生物多様性の保全」「資源の有効利用」「社会的課題への対応」を柱とし、グローバルな視点で、それぞれの地域に根差した活動を積極的に行っています。これに加え、2017年(平成29年)4月に「イオン持続可能な調達方針」、および「2020年の調達目標」を策定し、日々の事業活動を通じて社会課題を解決する取り組みを進めています。

見学の様子

■イオンアグリ創造 埼玉羽生農場の概要■
 「イオンアグリ創造」(本社・千葉市)は、イオンの直営農場を運営している農業法人です。イオンは、耕作放棄地の解消を目指す行政と連携し、日本の農業の活性化や地域の活性化への貢献を担うべく農場経営を2009年にスタートし、全国に21の直営農場を展開しています。埼玉羽生農場は全国4番目の直営農場として2010年(平成22年)にオープンしました。農地面積は32ヘクタールで、玉ネギ、小松菜、ブロッコリー、白菜などの野菜や、埼玉県産の「彩のかがやき」、オリジナル酒米「さけ武蔵」などのコメを栽培しています。イオン農場の大きな特徴は、コーポレートスローガンにもある「安全・安心」な作物を畑からお店まで一貫して手掛けていることです。国際的に認められている食品安全規格「グローバルGAP*1」の第三者認証を取得し、徹底的な品質管理体制が行き届いています。また、もう1つの特徴は、その出荷スピードです。イオングループの物流網を使い低温流通により鮮度を落とさず、しかも卸売市場や物流センターを経由せず店舗に直送できるため、農場から早朝に出荷された農作物は当日の朝にはイオン羽生店の店頭に並びます。また、地域貢献を第一に考え、地元羽生市の小学校の給食センターなどにも出荷しています。平均年齢27歳の6名の若い社員が、地域のパート社員26名と共に現場で働いています。なお、イオンアグリ創造では、こうした農場経営だけでなく技術の伝承を重要視し、生産者が減少している北海道の「三笠メロン」の栽培技術を受け継ぎ、後継者を育成する活動を始めるなど、地域に根差した伝統的な食文化の保存、次世代への農業技術の継承の一助となるべく取り組みも積極的に行っています。

*1 グローバルGAP(Good Agricultural Practices):安全で品質の良い農産物であるという国際的な認証制度
 

■農場の見学■
 まず、収穫したての玉ネギの新鮮な匂いが漂う中、農場の出荷場を見学し、「グローバルGAP」の安全基準に基づく生産体制や、農産物の管理について説明を受けました。続いて、ヒバリのさえずりが絶え間ない静かな田園地帯を歩き、ビニールハウスの見学へ向かいました。22棟のビニールハウスでは、小松菜やブロッコリー、白菜、酒米などが栽培されています。毎日、成育具合をチェックし、出荷時期を確認しているそうです。次に向かったのは、トウモロコシ畑と玉ネギ畑です。このトウモロコシ畑には、環境に関する様々な活動をする全国約7900名の小中学生「イオン チアーズクラブ」のメンバーが夏休みに収穫の体験に訪れるそうです。玉ネギ畑では、白玉ネギと赤玉ネギの収穫を体験しました。大きな玉ネギを引き抜いた参加者から、喜びの声が上がりました。最後に、田んぼを見学しました。ここでは地元埼玉県産のコメ「彩のかがやき」を中心に栽培しています。県内ではコシヒカリに次いで作付けの多い品種だそうです。農場長自ら、どんな初歩的な質問にも丁寧かつ詳細に答えていただき、イオン農場の高い品質管理と真摯に取り組んでいる姿勢、今後の農業の展望がしっかり見て取れた“充実の時間”でした。

■イオンモール羽生の見学■
 イオンモール羽生は、埼玉県北東部に位置する国内でも最大クラスのモール型ショッピングセンターで、イオン羽生店、専門店、アミューズメントからなるエンターテイメントモールです。2007年(平成19年)に開業、総敷地面積約23万2000平方メートル、テナント数約210店を擁します。埼玉県だけでなく、群馬県や栃木県など広域からお客さまが訪れます。
 まず、イオン農場から直送された野菜が並ぶ、「今朝採れ野菜コーナー」を見学しました。参加者は、午前中に見学した農場の記憶が鮮明な中、収穫時間が記されたラベルや鮮度をアピールした店頭のプライスカード、整然と並べられた採れたての野菜に目を輝かせていました。ここには、埼玉羽生農場からだけでなく、近隣の埼玉松伏農場からの野菜も並びます。続いて、埼玉羽生農場で栽培する酒米「さけ武蔵」から出来た日本酒のコーナーを見学しました。コメの品種は同じでも蔵元によって酵母や水が異なるとそれぞれ違う味わいになるそうです。
 食品売り場で目に留まったのは、「トップバリュ」ブランドの商品です。お客さまのライフスタイルやこだわりに合わせた4つのブランド「トップバリュ」「トップバリュ ベストプライス」「トップバリュ セレクト」「トップバリュ グリーンアイ」があり、それぞれのコンセプトや魅力について、イオンの「持続可能な調達原則」に基づく商品への配慮について説明を受けました。ASC認証*2やMSC認証*3といった海の環境や生態系に配慮した鮮魚など、環境保全や社会貢献につながる商品も数多く並べられていました。イオンは、国際NGOによる認証制度を日本で初めて活用したスーパーでもあり、イオングループの企業姿勢や食へのこだわり、安全・安心へのこだわりをじっくり学べた“納得の時間”でした。

*2 ASC認証:水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が、環境に大きな負担をかけず、社会や人権にも配慮して生産される養殖水産物に認証したもの

*3 MSC認証:海洋管理協議会(Marine Stewardship Council)が、世界の海洋環境の保全を目指した漁業で獲られた水産物に認証したもの

■番外編(昼食)■
 イオングループの「食へのこだわり」は、昼食のメニューにもそのメッセージが込められていました。女子栄養大学と共同開発したトップバリュの「彩り野菜の紅鮭弁当(五穀米)」が用意されていました。健康増進に配慮し、1日の野菜摂取目安となる350gが盛り付けられ、栄養バランスの良い弁当です。また、人気の惣菜メニュー「野菜と食べるローストビーフ」も添えられていました。お茶は、自然環境への優しさに配慮し「安全・安心」にこだわった「トップバリュ グリーンアイ」ブランドの「オーガニック国産烏龍茶」で、イオンの食品事業の品質のこだわりが感じられる昼食のひとときでした。

イオンへの質問と回答

社会広聴会員:
栽培されたコメをブランド米として育てていく予定はありますか。
イオン:
埼玉羽生農場では埼玉県産の「彩のかがやき」と、埼玉県産のオリジナル酒米「さけ武蔵」という品種のコメを栽培しています。イオンでは、コメそのものではなく、イオン農場で生産した酒米を原料とする日本酒をブランド化する取り組み「イオン日本酒プロジェクト」を推進しています。全国の4つの蔵元と協力して造った純米大吟醸生原酒「宝寿」「天吹」「始禄」「力士」といった銘柄を毎年限定数発売しています。地域のおいしさが詰まった日本酒として大変好評をいただいています。
 

社会広聴会員:
農場で採れた野菜は1個から販売しないのですか。
イオン:
最近は、様々な無駄をなくすために「必要なものを必要な分だけ」売るという傾向が広がってきています。少量化、個食化という世の中の流れに対応していきたいと考えています。
 

社会広聴会員:
プライベートブランド商品の企画について、消費者の声をどのように取り入れていますか。
イオン:
 トップバリュには、年間14万人の消費者の方からのお問い合わせやご要望があります。そうした声を新しい商品の企画や、改良に生かしています。新しい商品を検討する際も、全国のイオングループ52万人の従業員の声を生かしています。また、フェアトレード商品の導入についてもお客さまの声から生まれたものです。フェアトレードとは、途上国などの生産者に、寄付ではなく、商品を適正な価格で継続して買い取ることで、立場の弱い生産者が自立できるように支援する貿易の仕組みです。トップバリュには、お客さまのライフスタイルに合わせた4つのブランドがありますが、その中の「トップバリュ グリーンアイ」は、イオンの安全・安心ブランドとして特にご好評をいただいています。自然の恵みから生まれた素材を生かして、人に環境に優しい商品作りを目指したシリーズです。
 

社会広聴会員:
高齢者への支援策として、車での移動販売などの予定はありますか。
イオン:
移動販売は既に千葉県を中心に始めています。今後は、行政と意見交換しながら、全国に広げていきたいと考えています。また、最近では、ネットスーパーにも力を入れています。インターネットでの注文でご自宅にお届けできるので、高齢者の方からも大変好評をいただいています。

参加者の感想から

●地域に根差し、試行錯誤を重ねながら、消費者目線の良い作物を作ろうという意欲に満ちあふれた若い社員の方のお話を伺い、応援したい気持ちになりました。

●「お客さま第一」を実践するためにあらゆる視点から「今何をすべきか」「将来何が必要か」を見据えたイオンの活動は大変素晴らしいです。 

●「トップバリュ グリーンアイ」に代表される食の安全・安心に配慮した商品に強い関心を持ちました。 

●農家の高齢化や、耕作放棄地が増える中、若い社員が力を注ぎ、地域の「困った」を解決している姿に拍手を送りたいです。

イオン担当者から

 当日の懇談会は、ご参加いただいた皆さまの食品の安全・安心への意識の高さはもちろんのこと専門知識をお持ちの方も多く、我々にとっても非常に有意義なものとなりました。
 お客さまの目線からの商品やサービスに対するご意見も多数いただきましたので、今後の商品作りや、地域に根差した店づくりに向けて生かしていきたいと思います。
 今後も、イオンの商品やショッピングセンターがより良いものになるために、皆さまのご意見をいただければ幸いです。ありがとうございました。

お問合せ先
経済広報センター 国内広報部
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