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大人の「金融経済教育」に関するアンケート調査結果 ~男女・年代・職業別の金融リテラシーを分析~

経済広報センターは、「大人の『金融経済教育』に関するアンケート」を実施し、短期の生活設計(家計管理)・長期の生活設計(ライフプラン)や老後計画(リタイアメントプラン)などについて調査し、その結果を取りまとめました。

調査概要
(1)名称

大人の「金融経済教育」に関するアンケート

(2)対象 eネット社会広聴会員 2309人
(3)方法 インターネットによる回答選択方式および自由記述方式
(4)期間 調査期間:2024年11月28日~12月9日
(5)有効回答数 885人(有効回答率:38.3%)

1.「家計管理」、「ライフプラン」立案、「リタイアメントプラン」立案の重要性と生活への反映

Point「家計管理」、「ライフプラン」立案、「リタイアメントプラン」立案を「重要」と考えていても、これらを意識した生活をしていない層・情報収集や学習をしたことがない層が認められる

  • 「家計管理」は「重要(重要/やや重要)」と93.5%が回答。一方、「家計管理を意識して生活している」は77.6%で、「情報収集や学習をしたことがある」は53.8%
  • 「ライフプラン」立案は「重要(重要/やや重要)」と93.1%が回答。一方、「ライフプランを意識して具体的に立案し、生活に反映している」は35.8%で、「情報収集や学習をしたことがある」は63.3%
  • 「リタイアメントプラン」立案は「重要(重要/やや重要)」と92.2%が回答。一方、「リタイアメントプランを意識して具体的に立案し、生活に反映している」は29.4%で、「情報収集や学習をしたことがある」は52.0%

「家計管理」、「ライフプラン」立案、「リタイアメントプラン」立案の重要性は認識されているものの、情報収集や学習をして生活に反映させるまでには至っていないことを調査結果は示唆している。

Point「家計管理」「ライフプラン」「リタイアメントプラン」を意識した生活を「している」層は、男女ともに40歳代、50歳代では少なく、60歳代、70歳以上では多い

  • 「家計管理」「ライフプラン」「リタイアメントプラン」を意識した生活をしている割合はいずれも男女ともに60歳代、70歳以上が高く、40歳代、50歳代が低い
  • 特に「リタイアメントプラン」を立案し生活に反映している層は、70歳以上(男性45.5%、女性46.2%)と、40歳代(男性19.0%、女性15.7%)・50歳代(男性18.8%、女性17.6%)とで大きな差がある

老後の生活設計は早めの準備が望ましいが、40歳代・50歳代から「リタイアメントプラン」を計画的に立案し、生活に反映することの難しさが調査結果に表れている。

2.「ライフプラン」立案の重要性と生活への反映の関係性

Point「ライフプラン」立案の重要性を高く認識している層ほど、実際に具体的に立案し、生活に反映している

  • 「ライフプランを意識して具体的に立案し、生活に反映している」と回答した割合は、「ライフプラン」立案を「重要」と回答した層では50.5%、「やや重要」と回答した層では16.9%、「どちらともいえない」と回答した層では0.0%

まず「ライフプラン」の考え方や意義を知り、個人の状況に応じた「重要性」を認識することで、具体的な立案や生活への反映に向けた一歩目を踏みだせることを調査結果は示唆している。

3.「資産形成」の情報源

Point「資産形成」の情報源上位5項目は、「雑誌」「新聞」「書籍・参考書」「インターネットサイト」「テレビ」

  • 男性の「資産形成」の情報源上位5項目を見ると、「インターネットサイト」が全体より高い
  • 女性の「資産形成」の情報源上位5項目を見ると、「銀行、保険、証券会社などの担当者」が全体より高い

「資産形成」の情報源に「使い分け」があることが調査結果として表れている。


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